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コロナ禍でも変わらない飲酒習慣。飲みすぎは脳へ影響を与えるかも…

2021年4月15日

こんにちは!健康ラボステーションの樋口です。

随分と暖かくなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
桜も咲き、お花見シーズンなので、例年まではお酒やジュースを飲みながら宴会をしていた、という方も居られるのではないでしょうか?
宴会がなかなかできない状況が続いているので、全体的に飲酒量は減っているかと思いきや、2021年1月後半に霧島酒造株式会社が、一般の方400名に対して実施したリサーチでは、減ったという方は約10%しかおらず、変わらないという方が約80%、むしろ増えたという方が約10%という結果が出ました。
おうち時間が増え、晩酌を楽しむようになったという方も多いのかもしれませんね。
そこで今回は、お酒と認知症の関係性をお伝えしたいと思います。

お酒の飲みすぎで引き起こされる「アルコール性認知症」

お酒の飲みすぎは肥満に繋がりやすいということや、肝臓疾患のリスクを高めてしまうということは皆さんよくご存知ですが、認知症にも影響を及ぼすということはご存知ですか?
認知症の中には、「アルコール性認知症」というものがあります。
「ウェルニッケ・コルサコフ症候群」も同じ症状であると分類されることもあるのですが、どちらも、アルコールの飲みすぎにより、ビタミンB1が欠乏することで栄養障害が発生し、意識障害が起きたり、記銘力(新たな事柄を覚える力)などが低下したりします。
また過度な飲酒は、アルツハイマー型認知症を含むあらゆる認知症の発症リスクを3倍近く高めてしまうということも、フランスの研究により判明しています。

適度な飲酒量を心がけましょう!

このように、過度の飲酒は脳にも影響を与えてしまうことがわかっていますが、適量であれば、気分転換になってストレスが緩和されたり、血管を拡張させて血液の流れを促したりすると考えられています。
厚生労働省が推進している「健康日本21」では、適度な飲酒は、アルコール量として1日あたり約20g程度としています。
下の図は、それぞれのお酒において、アルコール量約20g分飲むならば、どのくらい飲むことが出来るかを示しています。
全てで1日分ではありませんので、ご注意ください。

こうしてみると、意外と適量を超えて飲んでいる…という方も多いと思います。
習慣化してしまっていると、急激に減らすことはストレスに感じてしまうかもしれませんので、「1日休肝日を設ける」「いつもより1本減らす」などできることから取り組み、少しずつ飲酒量を適量に戻していきましょう。

ちなみに、WHOでは「慢性的な大量飲酒」の定義として、1日あたりのアルコール量が男性の場合は約60g、女性の場合は約40g以上と示しています。
どうしてもなかなか減らせない…という方は、まずはその定義よりは少なくなるように、意識してみてはいかがでしょうか。

お酒は美味しく楽しくほどほどに飲んで、健康を維持しましょう!

執筆:認定NPO法人 健康ラボステーション 管理栄養士 樋口 遥香

大手前栄養学院専門学校卒業後、2016年4月に認定NPO法人健康ラボステーションへ入社。管理栄養士・介護食コーディネーターの資格を所持。
健康を維持し、病気を防ぐ意識をつけていただくために、栄養相談や健康維持に関連するセミナーを実施。またレシピの考案や健康コラムを提供している。健康ラボステーションのFacebookでは、過去にカフェで働いていた経験をもとに、コーヒーやカフェインに関する健康効果をコラムにして更新中。