福島区 あいあいオレンジチーム ~直島さんの紹介~
おれんじねっとでは、大阪市各区「オレンジチーム」の活動などをシリーズでご紹介しています。今回は、福島区あいあいオレンジチームの直島 真奈美(なおしま まなみ)さんにお話をお聞きしてきました。
あいあいオレンジチームについてお聞かせください
「福島区あいあいオレンジチーム」は、認知症サポート医でチーム員の医師2名と医療や福祉・介護の専門職3名のチーム員があいあいセンターを拠点に活動しています。
あいあいセンターでは、高齢者の相談窓口である地域包括支援センターをはじめ、見守り相談室、あんしんサポートなど福祉に関わるさまざまな事業に取り組んでおり、相談の初期段階から連携して支援を進めています。
直島(なおしま)さんのプロフィールとエピソードなどをお聞かせください
介護老人保健施設の相談員として6年半勤務後、ケアマネジャーの資格を得て介護予防プラン作成をおこなっていました。福島区でチームが発足した時からこの仕事に就いています。
ケアマネの時に担当した方は、「認知症かな?」とご自身で考え、かかりつけ医に相談したところ水頭症がみつかり、手術で改善したとの経験を話してくださいました。また、チームがかかわり診断を受けた結果、脳腫瘍がみつかり、手術後元気になられた方もおられます。「おや?」と思ったら、早めにかかりつけの先生に相談していくことの大切さを感じたケースでした。
受診を拒む方は結構おられます。かかりつけ医のいらっしゃる方は、そこへ相談していくのですが、元気に年を重ねてこられてかかりつけ医がおられない方にも、その方のペースに合わせて、受診を促すように心がけています。
最初は警戒心を持たれる方も多いのですが、時間がかかってもつながりを持つことができれば、穏やかに話を受け入れてくださるようになってきます。そうすれば、医師に往診を依頼することもできます。
最近はオートロック式のマンションなども多く気軽に訪問できないなど、活動しにくいこともありますが、少しでもチームに親しみを持ってもらえるように、チームのスタッフジャンパーを着て活動しています。
福島区の将来に何を期待しますか
福島区は、戦火を免れた古い街並みが残る地域と、大規模マンションの建設が進み、若い世代が増えてきた地域が共存しています。新しいマンションエリアでは若い方にも「認知症」を広く知っていただく活動が大切だと思っています。法人としても、認知症サポーター養成講座を小学校で行うなど「福祉教育」への取り組みも行っています。
福島区に住む方々が、お互いに思いやりをもって暮らせるように、さらに私たちも取り組んでいきたいと思います。
「おれんじねっと」を通じて伝えたいことをお聞かせください
ご本人でもご家族でも「認知症かな?」と思ったらお気軽にご連絡ください。認知症に関するお問い合わせだけでも構いません。『匿名』でもお受けします!
あいあいオレンジチーム(福島区地域包括支援センター)
住所: 〒553-0001 大阪市福島区海老江6-2-22 あいあいセンター
電話番号: 06-6454-6334
開設時間:9時〜17時
休業日:日・祝日・年末年始
〇大阪市の認知症初期集中支援チーム
執筆:おれんじねっと編集部 花田 康