旭区 あさひ さんさんオレンジチーム ~チーム員・地域支援推進員 仲田さんの紹介~
おれんじねっとでは、大阪市各区「オレンジチーム」の活動などをシリーズでご紹介しています。今回は、旭区 あさひ さんさんオレンジチームの仲田 弓恵(なかた・ゆみえ)さんにお話をお聞きしてきました。
旭区のオレンジチームについてお聞かせください
現在、医療職2人と福祉職2人の4人で活動しています。毎日医療職と福祉職が揃うようにし、その日の情報を共有しています。情報共有は記録として書面も残しますが、会話での共有も重視しています。それぞれがその日のできごとを言葉にすることでスタッフ自身のメンタル面もコントロールするように心がけています。
仲田さんのプロフィールとエピソードなどをお聞かせください
病院で5年看護師として勤め、退職後、3年間、訪問看護をしている時にケアマネの資格を取ればと勧められ、資格を取りました。2年程ケアマネとして働き、平成18年に地域包括支援センターが開設された時から、看護師と主任ケアマネジャーとして地域包括支援センターで働いています。平成28年4月にオレンジチームが開設され、それ以降はオレンジチームのチーム員として働いています。
1対1で関われる訪問看護はじっくり話が聞けるので、自分には向いていると思いましたが、オレンジチームの仕事は最初何をどうすればいいのかわからない日々でした。
訪問しても断られる、どうしていいかノウハウがない、という日々でしたが、まずはご本人といかに仲良くなるか取り組んでみました。
「庭の草引きしましょうか」ともちかけて「一緒に手伝ってくださいよ」と一緒に過ごす時間のきっかけを作ったこともありました。編み物好きという情報を得たら毛糸を持って訪問したこともあります。
もちろん私一人ではなく、チーム員で協力しながら少しずつ、訪問から面会へとつなげるノウハウを構築してきました。
今では、時間がかかりそうな人は何となくわかってきました。最初厳しくシャットアウトする方は、打ち解けると早く次へと進んでいくのですが、最初から人当たりがやわらかい人ほど、その後時間がかかることも多いように思います。
そんな状況を見極めながら半年先までの目安をつけてチーム全員で取り組んでいます。
旭区の将来に何を期待しますか
旭区は千林商店街など古き良き商店街も残っていますが、高齢化率が高く独居も多い地域です。自法人の医療法人清翠会や旭区内の3地域包括支援センターとも連携していますが、私たちの活動を知ってもらうために自治会や商店街などへの広報周知活動は積極的に行っています。
そして、地域との連携や協力体制がもっと強くなり「高齢者に優しいまち」を目指していきたいです。言葉にするのは簡単ですが、気軽に声をかけ合うことができ、一緒に考えたり悩んだりできるまちになることを願っています。
「おれんじねっと」を通じて伝えたいことをお聞かせください
私の身内にも認知症患者がいるので、ご家族の大変さは少なからず身をもって体験しています。早い段階からご家族内で「お金の管理」や「排泄のこと」など、話しにくいことを恥ずかしがらずに話し合っておいてください。
どんなことをしても悔いが残ることはあると思いますが、後悔が少しでも残らないためにも、気になることや困ったことは気軽に相談にお越しください。
そして私たちと同じようにこの仕事をする仲間の皆さんへ!
私自身対人援助の仕事に疲弊し、一度バーンアウトした経験から「気持ちの切り替え」には気を付けています。休みの時は仕事を忘れることも大切だと思っています。
毎日たいへんなことも多いですよね。まず自分自身が壊れないためにも「ストレスはためないように!」しましょうね。
あさひさんさんオレンジチーム (旭区東部地域包括支援センター)
住所: 〒535-0022 大阪市旭区新森5-3-17
電話番号: 06-6953-0155
開設時間:9時〜17時
休業日:日・祝日・年末年始
〇大阪市の認知症初期集中支援チーム
執筆:おれんじねっと編集部 花田 康