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振り込め詐欺に気をつけて!騙されやすくなる本当のワケとは?

2020年7月15日

 

「振り込み詐欺に引っかかるのは認知症の人?」

もちろんそうでない人もいますが、認知症になるとどうしても騙されやすくなる要因が増えてしまうということは否めません。そして、その弱点を狙ってくる悪い人が存在しているというのも事実です。

今回は「振り込み詐欺に騙されやすくなるのはなぜか?」「どう対処すればいいのか」についてご紹介します。

 

認知の硬さが強くなる

電話越しの声だと、正確に相手が誰かということが認識できないということから、振り込め詐欺に引っかかってしまうのですが、それだけではありません。認知症が進行すると認知の硬さが強くなってしまい、一度思い込んでしまえば簡単に考えを覆すことができなくなってしまうのです。

 

判断力の低下

また、認知症になれば俯瞰的に考えるという判断力が著しく低下してしまいます。認知の硬さが先行し、第一印象に対して深く考えることができない結果、それに対して疑問を感じるどころか強い意思となって行動してしまうのです。

冷静に考えると「おかしい」と気付くようなことでも、本人たちからすれば一大事です。もし目の前で誰かが車に跳ねられて血を流していたら、なりふり構わず救急車を呼ぶはずです。認知症の人からすれば、それぐらい第一印象は焼き付いてしまい、一刻を争うようなことだと感じてしまうのです。

 

具体的な対処法

では振り込み詐欺に引っかからないためにはどうすれば良いのでしょうか?

普段から注意喚起しておくことも良いですが、認知症になるとその注意自体が抜け落ちてしまい、結果騙されてしまうというケースが多いのが事実です。

手口も年々悪質化しており、より巧妙なものも増えていてすべてのケースに対応するのはほぼ不可能なため、騙されないようにするというよりも、騙されても大丈夫なようにしておく方が良いと言えます。

 

騙されたって大丈夫?

最も有効な方法は、現金や通帳カードを持ち出せる場所に置いておかないということです。生活をしていく上で、どうしても手元にいくらかは置いておく必要がある場合は、その金額を最小限にしておきましょう。

もしご家族が遠方にいて預かることができないのであれば、通帳そのものにメッセージを残しておいたり、持たせておく通帳には大金を置いておかず必要に合わせて振り込みするような体制をとるべきです。そうすれば、もし振り込め詐欺にあってまとまったお金が必要だと言われても、その段階で食い止めることが可能です。

 

一般市民がヒーローに

超高齢化社会の現代、身寄りのない方や、ご家族全員がご高齢だというケースも少なくありません。そのため身内だけではなく一般市民の力こそ力を発揮できることもあります。

1年に数件、振り込み詐欺を銀行窓口の職員が防いだというニュースを耳にします。数百万という金額の大きい振り込みをする場合はATMで対応できないようになっており、窓口の職員がおかしいと感じて振り込みをストップしてくれた結果です。

最初にも説明したとおり、認知の硬さが強くなっているため、単に忠告するだけでは食い止められません。ですが、それを考慮した上で止めることを徹底していれば、より被害の拡大を抑えることができるのです。

騙す側からしても、それすら回避するような巧妙な手口を仕掛けてくることは考えられますし、今後もより悪質なものが出てくるはずです。ですが、当事者はもちろん社会全体として食い止めていくということが、より被害を最小限にするためには必要な取り組みなのです。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は「振り込め詐欺に気をつけて!騙されやすくなる本当のワケとは?」についてご紹介しました。

もし身近が認知症になった場合、早い段階からどのように対処するか考えておくことをオススメします。なぜ騙されやすくなってしまうのかを予め理解できていれば、不穏な兆しにもいち早く気付くことができるので、ぜひ参考にしてくださいね。

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