認知症を理解し、共に暮らすための情報サイト

スマホアプリが高齢者社会を救う

2020年3月2日

ネット社会、スマホ必須と言われた現代、便利なサービスは横行している中、高齢者の認知症問題とは相容れないものだと考えてしまう人は多いでしょう。
「便利なツールが出ても、それを実際のターゲットとなる高齢者が扱えない」と言われることは多いですが、本当にそうなのでしょうか?

80歳を越えた祖母に、スマートフォンを渡してみました。
しかし、使い方どころか「それがどういったものか」を理解することが難しいといった様子でした。
そこで気になったのは、「50歳の母が祖母の服薬スケジュールをスマホアプリで管理していた」ということです。

Walkナビ

これは、愛知県大府市と東浦町のウォーキングコースを紹介するアプリです。
アプリの指示に従いながら、コースを巡り、QRコードを読み取りながらゴールを目指していきます。これにより、歩いた距離や消費カロリーが算出され、その日の運動量がひと目で分かります。
スタンプラリーという感覚で実施するため、目的があり、また観光にもなる市町のPRアプリとしても良い効果を発揮しています。

しかし、これは高齢者へ向けたアプリとしては、とても理にかなっています。
介護施設などで導入すれば、散歩に目的ができ、1日の運動量が確保、そして数値として管理ができるようになります。
町並みを見ながら散歩することで、自然と会話が生まれ、楽しみながら日々の有酸素運動を行うことができます。これは認知症予防に対しても大きな予防効果が生まれます。
高齢者各自が、アプリを使いこなすのは困難かも知れませんが、それを取り巻く環境に対するアプリのアプローチは、大きなサポートとなります。

保育園や幼稚園で働く先生からの情報では「日々の活動スケジュールを立てる」ことが一番たいへんな業務だそうです。
これは、介護施設でも同じことで、日々の業務の中で「企画」することはとてもエネルギーを必要とします。
高齢者を直接サポートするのではなく、介護者や家族といった周りをサポートすることで、間接的にアプリやネットは高齢者を大きくサポートができるツールです。
更に、地域活性化の媒体としても大きなPR力を発揮してくれることでしょう。

高齢化社会の今、個に対するアプローチではなく、周りを取り巻く環境から巻き込んで行くことが求められています。
その上で、施設や家族に向けた情報発信は欠かせないものとなってきました。その上で、上記で紹介したようなアプリはより必要とされてくるでしょう。
そして、3大メディアを超えて1強とも呼ばれるインターネットという媒体は、より正確で密着した有益なものが求められるようになってきています。

そのためにも、ハイテクがどのようにローテクを支えていくかを考えていかなければならない時代と言えるでしょう。