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認知症にはいといろな種類があるようですが、症状や治療法は同じですか?

 Q:認知症にはいといろな種類があるようですが、症状や治療法は同じですか?

 

 認知症は原因になっている病気によって、それぞれに特徴があります。

病気の種類によってあらわれやすい症状や、どんな治療ができるかに違いがあります。
病気について知っていると、本人だけでなく、家族にとっても助けになります。

参照:NHKきょうの健康「家族のための認知症ケア」

 

 少し前の数字ですが、原因疾患別認知症の数字があるので、参考にしてください。

アルツハイマー型認知症が6割以上を占めています。

  • アルツハイマー型認知症 67.8%
  • 血管性認知症 19.5%
  • レビー小体型認知症 4.3%
  • 前頭側頭葉型症認知症 1.0%

参照:厚生労働省老健局「認知症施策の総合的な推進について(参考資料)」

 とても大まかですが、原因疾患別認知症の比較表を作成してみました。

【原因疾患別認知症の違い】

アルツハイマー型認知症 血管性認知症 レビー小体認知症 前頭側頭葉変性症
原因 アルツハイマー病 脳梗塞や脳出血などによって脳神経細胞が障害される レビー小体と言う物質が脳に現れる “人間らしさ”に関わっている前頭葉が障害される
特徴的な症状 記憶障害 障害された部位によるが、歩行障害・構音障害・嚥下障害など 幻視、パーキンソン症状 社会ルールを無視した行動
治療方法 日常生活のケア、抗認知症薬 脳疾患の再発防止、日常生活のケア、抗認知症薬 日常生活のケア、抗認知症薬、各症状に合わせた薬 日常生活のケア、薬物療法

 

 抗認知症薬は、進行を緩やかにし、少しでも長くその人らしく暮らすことを期待して使われます。
抗認知症薬以外の薬物療法は対症療法であり、根本的には改善させるものではありません。

 前頭側頭葉型認知症は他の認知症とは違い、抗認知症薬は効きにくく、使うと時には心理症状の悪化を招くと言われており、第一選択薬にはなりませんが、他の薬剤を使ったうえで試すことはあります。

 

参照:NHKきょうの健康「家族のための認知症ケア」
参照:国立長寿医療研究センター「若年性の前頭側頭型認知症と診断され、薬は何もないと言われました。ドネペジルは効かないのでしょうか?」

 

 

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