血管性認知症について、教えてください
2025年1月29日
Q:血管性認知症って?
血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が原因で起こる認知症です。
血管性認知症は、脳疾患の種類や障害が起きた部分により、症状が違います。
よく見られる症状としては、歩行に支障を来す「歩行障害」、ろれつが回らなくなる「構音障害」、飲食物をうまく飲み込めなくなる「嚥下障害」などがあります。
Q:どうして血管性認知症になるの?
症状のない脳梗塞が原因になることも多いので、注意が必要です。
最も頻度が高い脳梗塞に「ラクナ梗塞」があります。ラクナ梗塞とは直径15mm以下の小さな梗塞で、起こっても多くの場合、無症状です。ラクナ梗塞でも多発すると認知機能に影響が及ぶようになり、血管性認知症を引き起こします。
アルツハイマー型認知症が徐々に進行するのに対し、血管型認知症は階段状に進行するのが特徴です。
つまり次回の脳血管障害が再発するまでは今のままの状態ですがが、再発すると認知機能はがたんと下がります。そのため疾患の再発を防ぐのが最優先です。
中でも高血圧はラクナ梗塞の大きな危険因子なので、血圧コントロールは特に大切です。
Q:お父さん、お母さん、ラクナ梗塞、起きているかもしれませんね
心配ですね。
血管性認知症を診断するのにCTやMRIなどの画像検査が行われますが、ラクナ梗塞を見つけるのに適しているのはMRI検査です。
参照:NHKきょうの健康「家族のための認知症ケア」