「ぼけ」と「認知症」の違いをもう少し詳しく教えて!
Q:「ぼけ」と「認知症」の違いをもう少し詳しく教えて!
それでは、ぼけと認知症のもの忘れの違いをもう少し掘り下げてみましょう。
ぼけ、いわゆる加齢によるもの忘れでは「体験の一部」を忘れますが、認知症によるもの忘れでは「体験全体」を忘れるというのが大きな違いです。
両者の違いを際立たせて、表にまとめてみました。
加齢によるもの忘れ | 認知症によるもの忘れ | |
忘れるのは | 体験の一部分 | 体験のすべて |
ヒントを与えると | 思い出す | 思い出せない |
もの忘れへの自覚 | ある | ない |
日常生活への影響 | 支障がない | 支障がある |
へぇ~、こうやって比べてみるとわかりやすいですね。
記憶を帯にたとえると、加齢によるもの忘れは「帯の中にもの忘れがある」状態ですが、認知症によるもの忘れでは「帯の一部分が抜け落ちる」という感じです。
もう少し具体的に比較してみましょう。
加齢によるもの忘れ | 認知症によるもの忘れ | |
目の前の人 | 名前が思い出せない | その人が誰なのかわからない |
約束 | うっかり忘れる | 約束自体を忘れる |
食事 | 食事をしたことは覚えているが、メニューを忘れる | 食事をしたこと自体を忘れる |
うんうん、もっとわかりやすくなりました。
あくまでも例なので、全員がこのようだというわけではありませんので、ご注意くださいね。