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夏場は要注意?体を冷やしやすい環境がたくさん!?

2022年7月17日


こんにちは。
健康ラボステーションの大原です。

気温が高くなり、暑いと感じることも増えてきましたね。夏場は冷たい飲み物を飲んだり、食べたり、冷房が効いていたりと体を冷やす環境が整っています。
体が冷えると、体温を維持させるために自律神経が働き、血管を収縮させて、血液を体の中心に集めます。その際、末端の血液を減少させるため、手先・足先が冷えていると感じやすくなります。
また、冷えは、免疫細胞の働きを悪くさせ、免疫力を低下させると言われています。

室内と室外の温度差が大きいほど、自律神経が乱れやすいため、自律神経が乱れることによる、疲労感や腹痛などの不調を感じやすくなります。自律神経に関する詳しい内容は、「体の疲れがなかなか取れない! それはもしかすると自律神経が乱れていることが原因かも!?」のコラムをご覧ください。
では、体を冷やさないようにするためには、どのような対策があるのでしょうか。

体を冷やさないポイント

①上着を持参する
冷房の風が直接当たる所にいるのは避けて、カーディガンなどの上着を持参し、温度調節を行いましょう。

②冷たいものの飲み過ぎ、食べ過ぎ
冷たいものを摂りすぎると、胃腸が冷えてトラブルにも繋がります。
最近はコンビニなどでも常温の飲み物が売られていますので、それらを活用しましょう!

③湯船に浸かる
体を温めるために熱いお湯に入っているという方もおられますが、いきなり熱いお湯に入ると、体の表面温度だけが一気に上がってしまいます。
温まったと感じるものの、体は表面温度とバランスを保とうとすることで、体の芯は冷えてしまいます。
体を芯から温めるには、だいたい、38~40℃程度のお湯に20分程度浸かると良いと言われています。20分入っているのが辛いという方は、まずは5分、10分から始めてみてください。
夏場は、シャワーで済ませることも多くなると思いますが、定期的に湯船に浸かるようにしましょう!

④体を冷やす食品に偏らない
食品には、体を温める食品と冷やす食品があります。体を冷やす食品は、体の熱や火照りを取るのに良いですが、冷やす食品に偏って摂ってしまうと、体の冷えに繋がってしまうとされています。
そこで、今回は体を温める食品と冷やす食品を、見分けるポイントをお話します。

見分けるときのポイントは、以下の4つがあります。

①食品の育つ環境
②地面の上と下どちらで育つか
③発酵しているかどうか
④食品の色

温める食品には、寒い国や季節で育つ、地面の中で育つ、発酵している、色が濃いなどの特徴があります。一方で冷やす食品は、暑い国や季節で育つ、地面の上で育つ、発酵していない、色が薄いなどの特徴があります。

例えば、人参などの根菜類は地面の中で育ちます。そのため、体をあたためる食品に当てはまるとされています。もやしやたけのこは、どちらも色が薄い食品のため、体を冷やす食品にあてはまりまるとされています。
夏野菜は「暑い季節」に旬を迎えるため体を冷やす食品となります。暑い夏、冷たいきゅうりやトマトは美味しいですが、食べ過ぎには注意が必要ですね。

このように食品によって体を温めるか、冷やすかは異なってきますので、特徴を参考にしながら食材を選んでみましょう。

これから暑さが厳しくなってきますが、「体を冷やさないポイント」を参考にしていただきながら、体の冷えすぎに注意していきましょう!

作成:認定NPO法人 健康ラボステーション 管理栄養士 大原 奈緒

神戸女子大学卒業後、2019年 4 月に認定 NPO 法人健康ラボステーションへ入社。管理栄養士・フードスペシャリストの資格を所持。現在、介護食アドバイザーの資格取得のため、勉強中。
FacebookやInstagramなどのSNSを中心にレシピや健康コラムの情報を発信。食育、災害食・介護食についても今後情報を発信していきたいと検討中。

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