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お口の健康、気にしていますか?

2021年10月17日

こんにちは
健康ラボステーションの大原です!


皆さんは、口の健康を保つために、日頃意識していることや実践していることはありますか?

実践している方も多いかもしれませんが、私は毎食後必ず、歯磨きをしています。また、以前歯科医の方から歯磨き(ブラッシング)の方法として、歯茎を傷つけるのを防止するために力は決して入れすぎず、歯と歯茎の間を入念に磨くといいと教わったので、優しく丁寧に磨くように心がけています。

なぜこのようなお話をするのかというと、口腔疾患である歯周病は全身の健康状態と関連があると言われているからです。

歯周病とは?

歯周病とは歯肉炎・歯周炎の総称で、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、炎症を引き起こした状態をいいます。

歯周病は初期の段階では、自覚症状があまりないため、自分が歯周病であると気付かれない場合が多いと言われています。

歯周ポケットが3mm以内だと歯肉が健康、4mm以上だと歯周病の初期段階と考えられますが、2016年の歯科疾患実態調査によると、45歳以上の半数が初期段階に該当すると発表されました。

歯を失うと、食べられるものに制限がかかり、食事の楽しみが損なわれることだけでなく、歯並びが悪くなったり、口元の印象が変化したりすると言われています。

歯周病は様々な疾患のリスクを高める?

歯周病は歯を失うだけではなく、誤嚥性肺炎、糖尿病、動脈硬化、狭心症・心筋梗塞などの心疾患、認知症などのリスクを高めると言われています。

ある研究では、歯周病の原因菌をマウスに3週間連続で投与したところ、アルツハイマー型認知症の原因物質である、アミロイドβが増加し、記憶障害が引き起こされたと報告されています。また、歯周病菌に感染したマウスは、アミロイドβを脳内に運ぶ受容体の数が、正常のマウスに比べ、約2倍に増えていました。そして脳内へのアミロイドβの蓄積量も約10倍に増えていたことが分かりました。

このように歯周病は様々な疾患のリスクを高めると考えられています。

歯周病を予防するためには、やはり毎日のブラッシングや定期的な歯科検診が重要です。

唾液の働きを知ろう!

唾液には口の中の汚れを洗い流したり、細菌の繁殖を抑え、虫歯や歯周病を予防する働きがあると言われています。

そのため、唾液の分泌を促すことは、雑菌を防ぎ、口を清潔に保つことに繋がります。

酸っぱい食べ物を見ると、自然と唾液が出てきますが、耳や顎の下などにある唾液腺をマッサージすることや、よく噛んで食事を摂ることでも唾液の分泌が促されます。

では、「よく噛む」とはどのくらい噛めば良いのでしょうか。

厚生労働省では、「一口あたり30回以上」噛みましょうと推奨されています。しかし、30回以上噛むことが難しいという方は、以下の工夫で噛む回数を増やしましょう。

歯周病の対策を考えるにあたって、まずは自分自身のお口の健康状態を知ることが重要です。歯医者さんにしばらく行っていない方はこれを機に受診いただけると幸いです。

そして、長く健康な口腔環境を維持するために、ぜひ今回お伝えしたポイントをご家庭で実践してみましょう。

作成:認定NPO法人 健康ラボステーション 管理栄養士 大原 奈緒

神戸女子大学卒業後、2019年 4 月に認定 NPO 法人健康ラボステーションへ入社。管理栄養士・フードスペシャリストの資格を所持。現在、介護食アドバイザーの資格取得のため、勉強中。
FacebookやInstagramなどのSNSを中心にレシピや健康コラムの情報を発信。食育、災害食・介護食についても今後情報を発信していきたいと検討中。

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