もしものときに備えよう!~ローリングストック法~
皆さんこんにちは !
健康ラボステーションの大原です。
今回は「ローリングストック法」についてご紹介したいと思います。
ローリングストック法とは、普段の食品を少し多めに買い置きをして、使った分だけ新しく買い足すことで、常に一定量を家庭で備蓄する方法です。
皆さんは、ご家庭に備蓄食品はありますでしょうか。
私は大阪出身で今まで大きな地震を経験したことがありませんでしたが、2018年に起きた大阪北部地震で地震の怖さを体験してから、食品や災害時に使える商品を備蓄するようになりました。それまでは、備蓄食品は置いておりませんでしたが、地震を機に見直すきっかけになりました。
災害時には、栄養が偏りがち?
災害時は、保存しやすいという点や、空腹を満たすことを重視する点から、ご飯やパンなどの炭水化物に偏りがちになると言われています。
そのため、ローリングストック法では、災害時に不足しがちなたんぱく質やビタミン類を備蓄しておくことをおすすめします。
例としては、乾物(わかめ・ひじき)、肉・魚の缶詰、フルーツ缶が挙げられます 。
フルーツ缶については、ビタミン類を補給できるという利点以外にも、災害時の気分を変えるための嗜好品にもなります。
もし、缶詰を開けるのが手間と感じるのであれば、ドライフルーツを用意するのもいいかと思います。食物繊維が豊富であることや缶詰に比べ重さも軽く、缶切りの必要もありません。
ちなみに、備蓄するものというと飲料水を思い浮かべる方も多いと思いますが、飲料水だけでなくお茶や野菜ジュースも備蓄品として保管しておくと料理の幅も広がります。お水が苦手な方は濃縮したお茶(希釈して飲むタイプ)も売られているので、そちらもご活用いただければと思います。また外出中に災害が発生することを考えて、普段から飲料水やチョコレートなどを持ち歩きましょう。
備蓄は何日分必要?
ローリングストックの食品だけでなく、非常食も合わせて用意しておくと、安心です。
ちなみに災害時に備えて非常食などは何日分必要かご存知でしょうか?
最低3日分、できれば7日分と言われています 。
また、災害時の食品や備品などの備蓄については1人1つずつあると良いです!
季節によって備蓄品は異なるため(夏場は熱中症対策グッズや、冬場はカイロなど)、年2回の見直しを行うようにしましょう。 見直しをする月を最初に決めるといいと思います。
非常食は、通常の食品よりも割高なものが多いので、一気に揃えるとお財布の中が寂しくなりますが、生活で少しずつ揃えておくと、災害以外に何かあったときにも使えます。
少しずつ揃えていってはいかがでしょうか。
作成:認定NPO法人 健康ラボステーション 管理栄養士 大原 奈緒
神戸女子大学卒業後、2019年 4 月に認定 NPO 法人健康ラボステーションへ入社。管理栄養士・フードスペシャリストの資格を所持。現在、介護食アドバイザーの資格取得のため、勉強中。 |