チョコレートは体に良い効果をもたらす!?
こんにちは。
健康ラボステーションの大原です。
突然ですが、皆さんよく食べるお菓子や好きなお菓子は何ですか?
私はポテトチップスやチョコレートが好きです!どちらも摂り過ぎると、太る原因になるなど、良くないということは皆さんもご存知かと思います。ただ、チョコレートにおいては適切な量を摂れば、体に良い効果をもたらすとされています。
そこで今回はチョコレートに関するお話をしたいと思います。
皆さん、チョコレートの原料は何かご存知でしょうか。
一般的なチョコレートの原料は、カカオマス、ココアバター、砂糖、乳製品の4つがあります。
カカオマス…発酵・乾燥させたカカオ豆の皮を取り除き、焙煎してすり潰したもの
ココアバター…カカオ豆に含まれる脂肪分で、カカオマスからココアパウダー(ココアの原料となる)を取り除いて作られたもの
チョコレートの種類にはどんな違いがあるの?
ミルクチョコレート…乳製品の添加量が多く、乳固形分として14%以上含まれたものを表します。
ホワイトチョコレート…カカオマスを使わず、ココアバターに砂糖・乳製品などを加えて作るチョコレートです。カカオマスやココアパウダーを使用しているミルクチョコレートなどに比べ白っぽい見た目が特徴です。
ダークチョコレート…乳製品を添加していない、カカオマスが40~60%のチョコレートのことをいいます。
ミルクチョコレートは、上記の基準をクリアしないと「ミルクチョコレート」と表記することはできませんが、ホワイトチョコレートとダークチョコレートにはこのような基準は定められていません。
ちなみに最近、高カカオチョコレートを見かけることが増えてきたのではないでしょうか。高カカオチョコレートもはっきりとした定義はなく、一般的にはカカオマスが70%以上含まれているものを、高カカオチョコレートとして分類されることが多いです。
チョコレートに含まれる成分にはなにがあるの?
チョコレートに含まれる成分には、テオブロミンやカカオポリフェノールなどがあります。
テオブロミンは苦味成分で、大脳皮質を刺激して集中力や記憶力を高めたり、自律神経を調節して、リラックスさせたりする効果があると言われています。
カカオポリフェノールには、体に悪い影響を及ぼす活性酸素を抑える力があるため、動脈硬化などの予防やアレルギーの抑制、疲労回復、HDLコレステロール値の上昇、血圧低下などが期待できます。
カカオポリフェノールは脳に良い働きをもたらす?
皆さんはBDNFというものを聞いたことがありますか?
BDNF(脳由来神経栄養因子)は細胞の中に存在するタンパク質の一種で、脳内の「海馬」というところに多く含まれており、記憶を司る神経細胞の活動を支えていると考えられています。しかし、BDNFは65歳以上になると、加齢とともに減少し、認知症やうつでも大幅に減少すると言われています。そんなBDNFを減らさずに、増加させるためには、運動をすることや抗酸化物質を摂ることが良いとされています。
カカオポリフェノールには抗酸化作用があるとお伝えしましたが、チョコレートを食べることで、BDNFが有意に上昇したという研究結果があります。
ダークチョコレートや高カカオチョコレートの食べ過ぎに注意!
カカオポリフェノールはカカオマスに豊富に含まれているため、ダークチョコレートや高カカオチョコレートに豊富に含まれているといえます。しかし、ポリフェノールが多く含まれているから健康に良いと思って、食べ過ぎてしまうのは良くありません。
過去の栄養相談で「ミルクチョコレートは甘い分糖質が高くなるけど、ダークチョコレートなら糖質も抑えられるし、カカオポリフェノールが豊富で健康に良いから一袋食べても大丈夫だよね?」という人が居られました。ダークチョコレートや高カカオチョコレートは、他のチョコレートに比べて糖質は抑えられていることが多いですが、カカオマスが豊富に含まれている分、脂質が高くなりやすいです。
おのずと1粒当たりのカロリーが高くなりやすいため、注意が必要です。
チョコレートはどのくらい食べて良いの?
1日あたりの間食の適正エネルギー量は、200kcal以内と言われています。
チョコレートによりますが、1粒だいたい約30~40kcalですので、1日5粒程度に収めるようにしましょう。あくまでも目安ですので、ご自身の食べているチョコレートのエネルギー量を確認して、食べるようにしてみて下さい。
作成:認定NPO法人 健康ラボステーション 管理栄養士 大原 奈緒
神戸女子大学卒業後、2019年 4 月に認定 NPO 法人健康ラボステーションへ入社。管理栄養士・フードスペシャリストの資格を所持。現在、介護食アドバイザーの資格取得のため、勉強中。 |