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小規模多機能型居宅介護とは?利用方法や費用について解説!

2021年9月14日

介護保険には様々なサービスがありますが、「小規模多機能型居宅介護」というサービスをご存知でしょうか。
小規模多機能型居宅介護は、介護が頻繁に必要になってきた方やいろんな事業所と契約するのが大変と感じていた方には、ぴったりのサービスです。
今回は小規模多機能型居宅介護の内容や利用方法、費用などについて紹介します。

小規模多機能型居宅介護とは

利用者が要介護状態になっても、可能な限り在宅生活を送ることができるよう、「通い(デイサービス)」「宿泊(ショートステイ)」「訪問(ヘルパー)」を組み合わせて利用するサービスです。
「通いや宿泊って、デイサービスやショートステイと何が違うの?」と思われるかもしれません。通常はデイサービスやショートステイ、それぞれの事業所と契約をする必要があります。しかし小規模多機能型居宅介護は、一つの事業所と契約するだけで、その事業所から3つのサービスを利用することができます。

「通い」は、通常のデイサービスと違い、利用者の希望する時間に利用することができます。ご家族が送迎できる場合は、19時頃まで利用できる事業所もあり、時間の融通がききます。
「宿泊」は、日中通った施設にそのまま泊まることができます。通常のショートステイだと、事前に予約や契約をしなければなりませんが、小規模多機能型居宅介護の泊まりは、空きがあれば利用することができます。ただし別途費用がかかります。
「訪問」は、必要な時に希望する回数、利用することができます。そのため食事介助や排泄介助の短時間で利用したり、1日複数回の利用も可能です。通常のヘルパーよりも回数や時間帯などで融通がきくと言えるでしょう。

似たような名前で「看護小規模多機能型居宅介護」というサービスもありますが、訪問看護が加わったものになります。

小規模多機能型居宅介護の対象者

小規模多機能型居宅介護の対象者は、①要支援・要介護認定を受けている方、②事業所と同じ市町村に住んでいる方です。どちらの条件も満たしている必要があります。

小規模多機能型居宅介護の費用

介護度 費用
要支援1 3,418円
要支援2 6,908円
要介護1 10,364円
要介護2 15,232円
要介護3 22,157円
要介護4 24,454円
要介護5 26,964円

小規模多機能型居宅介護は定額制の月額料金になっています。
利用回数の増減があっても、毎月の費用は変わりません。基本料金以外に、加算・食費・宿泊費・おむつ代などが別途かかります。
基本料以外の費用は、事業所によって異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

小規模多機能型居宅介護のメリット・デメリット

メリット デメリット
・顔馴染みのスタッフからの援助を受けることができる
・通い、宿泊、訪問が制限なく利用できる
・一つの事業所と契約するだけで、サービスを利用できる
・柔軟にサービスを組み合わせることができる
・通いの場合、「食事のみ」「入浴のみ」など好きな時間帯に利用できる
・利用回数が少なくても、月額費用が変わらない
・現在担当しているケアマネジャーから変更が必要になる
・部分的にサービスを変更したり、併用ができない

顔馴染みのスタッフが関わってくれるため、環境変化が苦手な方や認知症の方にはおすすめです。また定額制のため、頻繁に介助が必要な方も適しています。
反対にそこまでサービスを多く利用しない方だと、料金が高くついてしまう可能性があります。

まとめ

小規模多機能型居宅介護は、「通い・宿泊・訪問」を全て一つ事業所から利用することができます。
定額制になりますが、頻繁に利用したい方や環境を変えたくない方にとっては、とてもメリットが多いサービスです。また在宅介護をしているご家族にとっても、介護負担の軽減に繋がります。
事業所によって、雰囲気や費用なども異なるため、事前に見学等に行かれることをおすすめします。

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