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ショートステイとは?種類や利用方法について解説!

2021年10月21日

介護保険には様々なサービスがありますが、「ショートステイ」というサービスをご存知でしょうか。
ショートステイは、在宅で生活しながら施設へのお泊まりができるサービスです。利用者やご家族の都合に合わせて、利用することができます。
今回はショートステイの種類や利用方法について解説します。利用を検討していた人は、ぜひ参考にしてみてください。

ショートステイとは

ショートステイとは、在宅で生活している方が短期間施設に入所し、食事や排泄などの日常生活の援助や機能訓練などを受けることができる在宅サービスです。
以下のようなタイミングで利用している方が多いです。

  • 家族が短期間家を離れないとならず、本人が自宅で一人になってしまう
  • 介護が大変になってきて、家族の疲労が溜まってきた
  • 退院してからまっすぐ自宅に帰るのに不安がある
  • 施設に入所するまでの一定期間、自宅で過ごすことが難しい

ショートステイの組み合わせ方は自由で、一時的な利用はもちろん、月の前半を連泊でショートステイで過ごし、後半を自宅で過ごしたりすることもできます。
最大30日間まで連泊で利用することが可能です。ただし介護度や現在利用しているサービスの状況によって、利用できる日数も異なるため、注意が必要です。

ショートステイは3種類

ショートステイは、全部で3種類あります。種類によって、サービス内容や利用する施設などが異なります。

短期入所生活介護

特別養護老人ホームなどで、介護スタッフによる、日常生活の支援や機能訓練を受けることができます。またレクリエーションなどを実施している施設も多いです。
要介護認定を受けている方が対象となります。

短期入所療養介護

介護老人保健施設などで、介護スタッフによる、日常生活の支援や機能訓練を受けることができます。介護スタッフだけでなく、医師や看護師などの医療スタッフが配置されているため、医療処置が必要な方は、短期入所生活介護がおすすめです。
要介護認定を受けている方が対象となります。

介護保険適用外

一部の有料老人ホームなどで、介護スタッフによる、日常生活の支援や機能訓練を受けることができます。
介護保険外のサービスのため、介護認定を受けていない方でも利用可能です。しかし料金は全額自費となるため、費用が高額になる可能性があります。

ショートステイの利用方法

まずは要介護認定を受けていることが必要です。利用する際は、ケアプランを作成する必要があるため、ケアマネジャーへ相談しましょう。利用できる日数は、介護度や現在利用しているサービスの状況によって異なります。
介護保険外のショートステイは、ケアマネジャーへの相談は不要なため、直接施設へ問い合わせることをおすすめします。

ショートステイのメリット・デメリット

メリット デメリット
・自宅で介護している家族の負担を減らせる
・将来的に施設を検討している場合、施設での生活を体験することができる
・空きがない可能性があるため、事前に予約をしておく必要がある
・短期施設のため、関係性を築きにくい

ショートステイを急遽利用したい場合や長期的に利用したい場合、空きがない可能性があります。そのため事前に予約しておく必要があります。
「いずれは施設入所を検討したいけど、本人が施設に対して拒否感を感じている」という場合、施設に慣れることができます。
ショートステイによっては、小人数の施設もあるため、認知症の方でも安心して過ごすことができるでしょう。

まとめ

ショートステイは、在宅で介護する家族の負担軽減ができるサービスです。施設によっては、医学的管理も可能なため、安心して生活することができます。
将来的に施設を検討している方は、施設の予行練習にもなるかもしれません。
在宅生活を長く過ごす上で、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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