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認知症の方にもおすすめ!訪問診療の内容や利用方法とは?

2021年7月22日

訪問診療は、何らかの事情で通院するのが困難な方に欠かせないものです。「実際にどのような人が利用できるの?」「どうやって利用すればいいのか」と利用を迷われている方も多いのではないでしょうか。
今回は訪問診療の利用方法や、往診との違いなどについて説明します。最近ご家族の通院が大変になっていた方や、訪問診療を検討されていた方はぜひ参考にしてください。

訪問診療とは

訪問診療は、定期的に医師が自宅に訪問し診察をするものです。基本的には通院が困難な方が対象です。例えば「体力が落ちて通院が困難」「自宅や施設での療養を希望したい」「がんなどで自宅で看取りをしたい」など、理由は様々です。予め訪問する曜日や時間を決め、2週間に1回訪問、病態によっては、1週間に1回訪問します。
急変時に休日・夜間でも臨時で訪問してくれたり、提携している病院と連携し入院先を手配してくれ、自宅へ退院したら、また訪問診療を再開できます。ただし医師の状況によっては、すぐに訪問できず、待ち時間が発生する可能性はあるでしょう。
お薬は外来通院と同じく、院外処方になります。ただ別のサービスを利用すれば、薬剤師にお薬を届けてもらうことができます。

認知症でも利用できる?

認知症の方にも訪問診療はおすすめです。認知症になると、面倒くさがることが多くなり、通院を拒否してしまう方も少なくありません。訪問診療であれば、外出する必要がないため、気軽に診察を受けることができます。

訪問診療と往診の違い

訪問診療と似たような言葉で、「往診」というものがあります。その違いは一体何なのでしょうか。
往診とは、医師が緊急時に患者の自宅へ訪問します。患者からの依頼を受けて、医師がその都度、診療を行う事です。突発的な病気や怪我に対して診察を行うので、臨時の手段といえるでしょう。
つまり訪問診療は定期的、往診は突発的に利用するものになります。

訪問診療の利用方法

まずは訪問診療を行っている病院へ相談してみましょう。病院の事務や相談員が対応してくれます。中には自宅に訪問してくれ、訪問診療について説明してくれる病院もあります。事前面談を行い、利用契約、その後訪問開始の流れとなります。
介護保険を利用されている方であれば、担当のケアマネジャーへ相談してみましょう。またかかりつけの病院のソーシャルワーカーへ相談するのも良いかもしれません。

訪問診療の費用

訪問診療は医療保険が適応となります。月に2回の診療で、1割負担の方は、約7,000円です。3割負担の方は、約20,000円となります。この他に医師の交通費・介護保険の費用が加算されたり、検査内容によっては、費用が変わる可能性もあります。
年齢に応じた医療保険の負担割合は以下の通りです。

  • 0歳~小学校就学前:2割負担
  • 小学生以上70歳未満:3割負担
  • 70歳以上75歳未満:2割負担
  • 75歳以上:1割負担

75歳以上の方は、所得によっては3割負担の方もいます。保険証に負担割合が記載されているため、確認しておきましょう。
また訪問診療は、高額療養費制度の対象になるため、一定額を超えた医療費は手続きをすると返金されます。
事前に限度額適用認定証を申請しておけば、所得に応じた上限金額までの支払いになります。詳しくは訪問診療先へ問い合わせしてみましょう。

まとめ

訪問診療は、利用するのにハードルが高いと思われがちですが、簡単に利用することができます。体力が落ちて通院が大変になっていた方や、認知症で通院が億劫になっていた方などにはおすすめです。ご本人だけでなく、ご家族の負担を軽減することもできます。
ぜひ訪問診療を利用してみてはいかがでしょうか。

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