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独居の高齢者が抱える問題と社会や家族からの支援とは

2021年7月14日

皆さんのご近所にも、一人暮らしの高齢者の方はいませんか?
そのような独居の高齢者を「独居老人」と呼ぶことがあります。

独居老人は年々増加傾向であり、高齢者の独居にはさまざまな問題が潜んでいます。
生命を脅かす危険性もある高齢者の一人暮らし、その実態と問題点、周囲から受けられるサポートについて紹介していきます。

独居の高齢者の実態

高齢化社会で日本のシニア層は厚みを増しています。さらに核家族化が進み、一人暮らしの高齢者が増え続けています。そんな独居高齢者の生活の実態を探ります。

高齢者の独居の割合

独居の高齢者の割合は昭和55年度では男性4.3%、女性11.2%でしたが、平成27年度の調査では男性13.3%、女性21.1%と年々増加傾向にあるのが分かります。

参考:高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向 内閣府ホームページ

高齢者の孤独な暮らしの実態

高齢者1,480人に「日常生活全般についてどのような不安を感じますか?」と日常生活に関する不安を調査した結果58.9%の人が「健康や病気のことで不安を感じる」と答えました。
このように独居の一人暮らしでは半数以上に健康面での不安があるということが分かります。

参考:平成26年度 一人暮らし高齢者に関する意識調査結果 内閣府ホームページ

独居の高齢者が抱える問題

独居の高齢者は健康面でさまざまな問題を抱えています。代表的な2つの問題を見ていきましょう。

認知症の進行が早まる可能性がある

独居の高齢者は会話をする機会が少なく、考えることや思い出す作業が減ってしまいます。記憶力を使わなくなると脳の機能が衰え認知症の進行につながります。また、毎日同じルーティーンワークをこなしていると日々の生活に体も脳も慣れてしまうので、刺激が減ってしまいます。脳が活性化される機会が減少すると、認知症が通常よりも早いスピードで進行してしまう恐れがあります。

孤独死の恐れがある

孤独死とは誰にも看取られず亡くなってしまうことをいいます。高齢者の独居は、もしもの事態があっても誰かに頼ることができず、孤独な死を迎えてしまうことも。体の不調や病気は予期できないものなので、独居の高齢者には孤独死の恐れがつきまといます。

独居の高齢者への社会や家族からの支援とは

独居の高齢者が健康で快適な生活を送ることができるよう周囲から受けられる支援を紹介します。

家族にできること

ご家族にできることはなんといっても一緒に暮らすことです。万が一の場合に備え、常に傍で見守ることが最大の支援と言えるでしょう。

社会からの支援

社会から受けられる代表的な支援は「見守りサポート」です。民間企業が請け負っていることが多く有料の見守りサービスを多種多様に提供しています。

健康状態などの身体面から詐欺にあっていないかまで、遠くにいる家族の代わりにサポートしてくれます。サービスは訪問型、オート電話、カメラ型などさまざまです。ご家族と高齢者様本人が納得できるサポートを選択しましょう。

医療・看護からの支援

医療・看護からの支援には訪問診療、訪問看護があります。医師や看護師が実際にお宅にお邪魔して健康状態をチェックするサービスです。訪問での医療提供をしている病院も年々増えているので、お近くの医療機関にぜひ一度ご相談ください。

まとめ

今回は高齢者独居の実態や、もたらされる問題、利用できる周囲からの支援に関して紹介しました。高齢者のみなさんがいつまでも健康に、より良い時間を過ごすことができるよう、この記事が参考になれば幸いです。

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