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若年性認知症とは?初期症状や特徴を徹底解説

2021年5月20日

認知症といえば高齢者の病気と考えている人は多いですが、実は高齢者以外にも発症する「若年性認知症」という病気があります。
本記事では、若年性認知症の初期症状や、若年性ならではの特徴について解説していきます。
「自分はまだ大丈夫」と過信せずに、認知症の知識を身に着けていきましょう。

若年性認知症とは

若年性認知症は、広義には65歳未満で発症する認知症ですが、正しくは18歳~44歳までに発症する認知症を「若年期認知症」、45歳~64歳までを「初老期認知症」と呼びます。※1
青年や中年においても物忘れや記憶力の低下などで発症しうる病気ですが、うつ病や更年期障害などの他疾患では説明できない症状です。
そのため、心配な場合は安易に若年性認知症と断定せずに、医療機関でしっかり診てもらいましょう。

※1 参考: 厚生労働省「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」(2021年4月13日)

2大若年性認知症

認知症の中でも、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の2種類が早期に発症しやすいと言われており、若年性認知症の6割を占めます。
いずれも脳の神経細胞が破壊され、委縮してしまうため進行すると考えられています。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症は、記憶障害がメインの進行性の病気です。
物忘れ以外にも落ち込みや怒りなど感情の起伏が激しくなったり、意欲低下が見られたりします。
病状の進行は緩やかですが、若年性認知症の中では最も多い認知症です。

脳血管性認知症

脳血管性認知症は、記憶障害よりも情緒不安定などの感情的な症状がメインの病気です。
進行は段階的で、認知機能がまだらに低下する様子から「まだら認知症」とも呼ばれます。
脳梗塞などの後遺症として生じることがあり、中年期に多く見られる認知症です。

若年性認知症の初期症状と特徴

若年性認知症と通常の認知症では、症状の種類に大きな違いはなく、記憶障害や日時が分からなくなる見当識障害、判断力の低下などが徐々に見られます。
高齢者とは違い仕事や家事などで活動的な世代が多いため、若年性認知症の初期症状は日常生活への適応の困難さとして現れやすいです。

  • 今までできていた作業が急にできなくなった(手順が分からなくなった)
  • 言葉がうまく出てこなくなった
  • 急に怒りっぽくなったなど性格の変化を指摘された

若いうちからこのような症状が見られる場合は注意が必要と言えます。
また、若年性認知症ならではの特徴を2つ紹介します。

体力があり症状も活発

高齢者と違って若く体力があるという特徴です。
睡眠障害から徘徊してしまう場合には短時間で遠くまで行く恐れや、感情的になった際に暴れてしまい、周りが止められない可能性があります。
大きな音を立てるなど日常的な動作も荒々しくなることもあり、本人が気づかないうちに周囲に迷惑をかけてしまう場合もあり得ます。
若年性認知症の場合、支援者が高齢者で体力負けすることもあるため、医療機関や外部との連携で支援の人材確保も行いましょう。

変化を見過ごしやすい

若いうちからの物忘れや注意力の欠如、気分の落ち込みといった初期症状は、うつ病をはじめとする他疾患と誤診されやすいです。
また、症状を疲労やストレスと勘違いする場合もあり、本人は若年性認知症の認めづらさや見過ごしやすい特徴があります。
自ら、もしくは周囲から「あれ?」「最近ちょっとおかしいな」と感じる際は、相談できる環境を用意しておきましょう。

まとめ

一般的に認知症は高齢者の病気ですが、65歳未満で発症する若年性認知症もあるため、実は多くの人に関係がある病気でもあります。
認知症の症状は進行性で、現在では進行を食い止めることは困難なため、症状の進行を遅らせるためのリハビリが主流です。
若年性認知症においても早期発見・早期食い止めが非常に重要になってくるため、物忘れなど違和感があれば医療機関の受診を考えてみましょう。

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