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認知症はどちらを利用?デイサービスとデイケアの違い

2021年3月31日

認知症を患う高齢者の介護は、家族だけでは対応が難しい場合や家族が疲れやすいという大変さがあります。
今回は、通所型のサービスであるデイサービスやデイケアについて認知症に焦点を当てて解説していきます。

デイサービスとデイケアについて

デイサービスとデイケアは、どちらも日帰りで食事や入浴などの介護サービスを利用できる施設です。
名称は似ていますが実は通所の目的には違いがあるため、まずは各サービスの特徴を把握しましょう。

デイサービスとは

デイサービスは通所介護とも呼ばれ、デイサービスセンターなどの福祉施設で利用可能です。
普段は在宅介護で生活できる高齢者が、専門施設で身体機能の維持のため機能訓練を受けたり、高齢者が施設に通所することで介護する家族の負担を軽減する目的があります。
また、高齢者の引きこもり防止やストレス解消なども利用目的の1つです。
高齢者の自立した生活能力を維持したい場合は、利用を検討してみましょう。

デイケアとは

デイケアは通所リハビリテーションとも呼ばれ、病院などの医療機関で利用可能です。
デイケアも、普段は在宅介護で生活できる高齢者を対象にし、日常生活の支援やリハビリによる身体機能の回復・向上を目的としています。
身体機能の維持を目的としたデイサービスとはちがい、デイケアはリハビリ目的が多いため、医療的なケアを要する高齢者は利用の価値があると考えられます。

認知症対応型のデイサービスやデイケアのちがい

実は、デイサービスとデイケアには認知症の高齢者を対象にしたサービスも存在します。
基本的な内容は通常のサービスと同じですが、認知症対応型ならではのメリットもあるため、それぞれ紹介していきます。
認知症対応型のデイサービスとデイケアの数は、近年増えつつありますが全体的に数はまだ少ないため、利用の場合は地域のケアマネージャーなどに相談してみましょう。

認知症デイサービス

認知症デイサービスの大きな特徴は、認知症の専門知識をもったスタッフが充実しており、通常のデイサービス以上に専門的な対応を受けられることです。
利用者の定員が12名以下と決められており、職員1人当たりの利用者数が少なくなるため、認知症患者1人1人への対応が手厚くなります。
通常のデイサービスで馴染めない場合や、認知症の症状のため人との関わりに苦手意識をもつ場合は、本人の負担を軽減しやすいこともメリットです。
認知症デイサービスの利用条件は以下の3点があります。

  1. 要介護または要支援の認定を受けていること
  2. 医師より認知症の診断を受けていること
  3. 認定を受けた地域住民であること

通常デイサービスとちがい、認知症デイサービスは地域密着型のサービスであるため、新しい環境への適応が難しい認知症患者にとっては穏やかに過ごしやすい環境と言えます。
また、認知症デイサービスには3つの事業形態があります。

  1. 単独型…認知症デイサービスのみを単独運営
  2. 併設型…病院や社会福祉施設と一緒に運営
  3. 共用型…グループホームの一部施設を利用して運営

利用料金は事業所のタイプや利用時間、認定の程度によって大きく変わるため、事前に事業所に問い合わせて確認しましょう。

認知症デイケア

認知症デイケアは、医師の診察と治療指導を受けた認知症患者が利用できるサービスで、専門知識をもったスタッフはもちろん、精神科医が1名以上勤務していることが大きな特徴です。
また、認知症デイケアは介護認定が不要で、医療保険の適応が可能なため、経済的にも少ない負担で介護する家族の負担軽減も狙うことができます。
利用者の定員はスタッフ4名に対し25名と決まっており認知症デイサービスよりは多くの人が利用可能です。
密集した環境では認知症患者は興奮しやすい特徴もありますが、1人当たりの面積基準も決まっているため、落ち着いて過ごしやすいと言えます。
プログラム内容は通常のデイケアとほぼ同じですが、リハビリ活動だけでなく認知症の進行を遅延するための日常生活訓練も手厚く受けることができます。
ほかにも、症状が悪化した場合に早急に診てもらえるメリットもあるため、認知症症状に困りやすい場合は利用を検討してみましょう。

まとめ

通所型の介護サービスであるデイサービスとデイケアには、認知症対応型のサービスも存在します。
どちらも認知症の専門知識をもったスタッフが大勢勤務し、専門的な支援を受けることができますが、使い分けとして生活介護目的はデイサービス、リハビリ目的はデイケアで利用を検討してみてください。
より少数で穏やかに過ごしたい場合は認知症デイサービス、医療保険を適応させたい場合は認知症デイケアという選び方もあります。
いずれにしろ事前確認はしっかり行うことが必要です。