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特別養護老人ホーム(特養)とは?わかりやすく解説

2021年4月1日

介護施設には様々な種類があります。その中でも特別養護老人ホームはよく聞く施設の一つではないでしょうか。
「長く入所できる施設なの?」「認知症でも入所できるの?」と気になる方も多いはず。
今回は特別養護老人ホームの入所条件や、メリット・デメリットなどを紹介します。施設選びに迷っていた方は、ぜひ参考にしてください。

特別養護老人ホーム(特養)とは

特別養護老人ホーム(特養)は、介護老人福祉施設とも呼ばれています。
食事の提供から、入浴・排泄・食事等の日常生活全般の介護や生活リハビリなどの機能訓練・健康管理などを行っています。季節のイベントやレクリエーションなども実施しています。
介護施設の中では、比較的費用が安いです。そのため申し込み者が多く、入所できるまで待機期間が発生する場合があります。
介護度が高くても入所できるため、終の住処として選択する方もいます。しかし医療行為が必要になると、退所しなければならない可能性があります。

特養には従来型・ユニット型があります。従来型は4人部屋が多いですが、2人部屋や個室があります。一方ユニット型は全て個室。10人前後の少人数ごとに介護を行います。ユニットごとに介護職員が配置されており、一人一人に合わせたケアが可能です。

入所条件や料金

特養は誰でも入れる施設ではありません。入所できる方が限られているため、申し込みする際に事前に確認しておきましょう。

入所条件

要介護3〜5の方が対象です。しかし特例により入所が認められた場合、要介護1〜2の方でも入所できます。特例は以下の通りです。

【要介護1〜2の方の入所条件】

  1. 認知症で、日常生活に支障を来たし、在宅生活が困難な状態である
  2. 知的障がい・精神障がいを伴い、日常生活に支障を来たし、在宅生活が困難な状態である
  3. 虐待が疑われる等により、心身の安全・安心の確保が困難である
  4. 単身生活や同居家族の高齢等により、家族や地域からの介護サービスや援 助が十分に受けられず、在宅生活が困難な状態である

入所を希望したい場合、まずは特養へ直接申し込みをします。その上で自治体で判定会議を行い、入所を決定します。
判定会議の回数は月1回~数ヶ月に1回など、自治体によって異なります。申し込み順ではなく、身体状況や認知面・家族状況などによって、緊急度が点数化されて、点数が高い順から入所する形です。

料金

特養は比較的料金が安い介護施設と言われています。料金の内訳は【介護サービス費、居住費、食費、日常生活費】です。有料老人ホームのように、入所一時金もなし。電動ベッドなど福祉用具費は不要です。おむつ代も介護サービス費に含まれており、別途でかかることはありません。

従来型 個室10万円前後、多床室8〜9万円
ユニット型 15万円前後

介護度や世帯収入によって料金が異なります。またケアや介護の必要性が高くなると加算がつき、料金も高くなります。

特別養護老人ホームのメリット・デメリット

長期的に入所ができ、費用も安い特別養護老人ホーム。メリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

メリット デメリット
・費用が安い
・24時間介護が受けられる
・終身入所できる
・入所が要介護3以上
・入所まで時間がかかる
・医療体制に限界

認知症でも入所できる?

結論として、特養は認知症でも入所可能です。
ユニット型のような少人数であれば、環境にも慣れやすく、本人に合わせたケアをしてもらいやすいです。
認知症が進んだり介護度が高くなっても、医療行為が必要ない限り、長期的に生活することができる。

まとめ

特別養護老人ホームは、介護度が高い方でも長く生活できる場所です。しかし待機者が多く、すぐに入所できない可能性があります。そのため複数ヶ所に申し込みをしておくのも一つの手です。
長く生活する場所になるので、事前見学や情報収集を行った上で、申し込みをすることをおすすめします。

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