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介護医療院とは?わかりやすく解説!

2021年12月30日

介護施設には様々な施設がありますが、介護医療院という施設はご存知でしょうか?
「認知症でも入所できるの?」「どのくらいの期間入所できるの?」と気になる方も多いはず。
今回は介護医療院の入所条件や、メリット・デメリットなどを紹介します。施設選びに迷っていた方は、ぜひ参考にしてください。

介護医療院とは

介護医療院とは、2017年に廃止が決定した「介護療養型医療施設」に代わり、新しく出来た長期療養施設です。医師・看護師・リハビリスタッフなどがいるため、日常生活全般の介護だけでなく、医療ケアも行うことができます。そのため、看取りなどのターミナルケアも行えるのも特徴です。

元々ある「介護療養型医療施設」は、65歳以上の要介護1~5の方が入所できる施設です。
介護報酬の関係より、要介護4〜5の介護度が高い方を優先的が入所させているのが現状です。
介護療養型医療施設の廃止理由として、①医療療養型との違いがない②長期入所者が増え、医療費や介護費が圧迫されていることが挙げられています。2024年3月末までが移行期間となっており、これから介護医療院へ転換する施設も多いでしょう。

介護医療院はⅠ型・Ⅱ型があります。
Ⅰ型は重篤な身体疾患を有する者及び身体合併症を有する認知症高齢者、Ⅱ型はⅠ型に比べて容体が安定した方を対象としています。

一見、療養型病棟と似ていますが、違いはあるのでしょうか。
療養病棟は医療保険が適応となる病棟です。医療区分に応じて受け入れをしており、医療区分が高い方を優先的に受け入れをしています。
そのため医療区分が低い方が長期療養が難しく、自宅や施設退院などのワンクッション目的の入院となることもあります。

入所条件や料金

介護医療院はどんな方が対象になる施設なのでしょうか。また施設費用についても紹介します。

入所条件

要介護1~5の方であれば入所可能です。64歳以下の方でも、特定疾病があれば、介護認定を受けることができます。ただ介護報酬の関係から、介護度が高い方の方が入所しやすいです。

料金

要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型個室
要介護1 694円 803円 820円
要介護2 802円 911円 928円
要介護3 1,035円 1,144円 1,161円
要介護4 1,134円 1,243円 1,260円
要介護5 1,223円 1,332円 1,349円

参照:厚生労働省・介護医療院

個室代だけでなく、食費・居住費・日常生活費などが加算されます。
原則1割負担ですが、収入状況によっては2〜3割負担の方もいます。また収入が少ないと、食費や居住費は安くなります。
個室か多床室にもよりますが、大体の費用は月9〜15万円です。

介護医療院のメリット・デメリット

医療ケアも可能な介護医療院。メリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

メリット デメリット
・24時間介護が受けられる
・医療度が高くなっても対応してもらえる
・長期療養が可能
・費用が高額になることがある
・多床室だとプライベートが確保できない場合がある

認知症でも入所できる?

介護医療院は要介護度が高くても入所できる施設です。Ⅰ型は重度の認知症でも入所できるため、認知症でも安心して過ごせる施設と言えます。ただし介護施設のため、抑制や拘束はできません。他者に危害を加える認知症状があると、入所は難しい可能性があります。

まとめ

介護医療院は、医療度が高くても入所できる施設です。医療区分が低く、療養病棟での長期入院ができない方にはなくてはならない施設と言えます。最期まで施設で過ごしたいと考えている方にはおすすめです。

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