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認知症の方でも入居できる介護施設の選び方

2021年5月11日

認知症と診断された場合、在宅生活を続けるか介護施設を検討するべきか迷ってしまう方も多いと思います。
今回は認知症の方が入居できる介護施設や、入居のタイミングについてご紹介します。
これから施設を検討しようと考えていた方は、ぜひ参考にしてみてください。

介護施設を検討するタイミング

介護施設を選ぶタイミングとして、本人が意思決定できるうちに施設を選ぶことをおすすめします。その理由は、以下の通りです。

  • たくさんの施設があり、施設選びに時間がかかる
  • 在宅が困難になってから申し込みしても、施設に空きがない可能性がある
  • 認知症が進む前に入居した方が環境に慣れやすい

もしも在宅で介護が必要になってから施設を探す場合、家族の負担が大きくなります。
そのため早いうちに施設を検討し、申し込みをしておくことで、スムーズに入居することができます。

認知症の方が入居できる施設

認知症の方が入居できる施設は様々な種類があります。
施設により、入居できる方の条件や費用が異なります。そのため、本人の身体・認知状況や経済状況に応じて、施設を検討しましょう。

特別養護老人ホーム

常時介護を必要とする状態で、在宅生活が困難な方が入所できる施設です。
要介護3〜5の方が対象で、認知症だけでなく、車椅子レベルの方でも入所可能です。
医師や看護師が常駐しており、ある程度の医療行為は可能です。ただし病院のように治療などの対応は難しいです。
従来型(多床室/従来型個室)とユニット型があり、それぞれで費用が異なります。従来型は月5万円〜、ユニット型は月15万円〜。また所得によっても変わります。

介護老人保健施設

自宅や施設へ入所するために一時的に入所し、リハビリをする施設です。長期入所は難しく、入所期間は平均3ヶ月程。
要介護1〜5の方が対象です。リハビリ目的や施設の待機目的、冬の間だけ入所する越冬目的など、入所理由は様々です。
看護師が常駐しており、ある程度の医療行為は可能です。ただし病院のように治療などの対応は難しいです。
費用は月7〜15万円。多床室や個室、所得によって異なります。

グループホーム

認知症の診断がついている方が入居できる施設です。少人数で生活し、入居者の能力に応じて、掃除や料理などの役割を提供。認知症ケアの専門スタッフが対応してくれます。施設内は一軒家のような作りになっており、台所・居間・畑などがあります。
要支援2、要介護1〜5の方が対象で、費用は月15〜20万円です。

サービス付き高齢者住宅

バリアフリーの賃貸住宅です。それぞれ個室があり、毎食の食事がついています。
自立の方でも入居可能です。常時介護スタッフがいるわけでないため、介護が必要な場合、自宅と同様に外部のサービスを頼む必要があります。
施設によっては、ヘルパーステーションなどが併設しており、手厚い介護が受けられる場合もあります。
費用は月10〜16万円。利用した分だけ介護サービス費が別途かかります。

有料老人ホーム

有料老人ホームの中でも、介護付き有料老人ホームは手厚い介護が受けられます。要介護に認定されていることが条件の「介護専用型」と、認定されていなくても入居可能な「混合型」があります。
介護職や看護師が常駐しているため、認知症が進んだり、介護度が高くなっても、対応可能なところが多いです。
費用は月15万〜。費用が高く、入居一時金が数十万〜数百万かかる場合もあります。

介護施設を選ぶポイント

  • 月に捻出できる費用
    施設費用はずっと払い続けることになります。年金だけでは足りない場合、家族が援助できるのかも確認が必要です。状況によっては入居後に生活保護の検討も必要かもしれません。
  • 介護や医療がどのくらい必要か
    看護師がいる施設であれば、多少の医療行為が可能な場合があります。現状介護が必要なくても、認知症が進むと介護が必要になってくる可能性が考えられます。先を見越して施設を検討する必要することをおすすめします。
  • 事前に見学を
    ネットやパンフレットが良さそうでも、見学に行ってみると施設や職員の雰囲気が微妙だったというパターンもあります。必ず見学に行ってから申し込みをしましょう。

自宅と介護施設のメリット・デメリットを比較

メリット デメリット
自宅 ・慣れた環境で生活できる
・施設より費用がやすい
・家族に負担がかかる
・認知症が進むと、転倒や火の消し忘れなどのリスクが高くなる
介護施設 ・家族の負担軽減
・専門スタッフの見守りがある
・費用が高額
・入居者と合わない可能性がある
・施設での行動を制限される場合がある

まとめ

在宅生活が難しくなってから施設を検討しても、空きがない可能性が考えられます。
本人・家族が困らないためにも、余裕を持って施設を選ぶようにしましょう。

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