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脳トレからわかる認知症

ボケ防止のために勉強をしたり、人と接する機会を増やす人は多いでしょう。

そんな中、1人でも簡単に取り組めるものの一つとして脳トレが挙げられます。

マス計算やロジックパズルは、本屋へ行かずともコンビニにも売っているため、手に入れるのは比較的容易と言えるでしょう。

また、スマートフォンのアプリでも簡易なものであれば無料で利用できるため、多くの方が取り組んだことがあるはずです。

 

しかし、ただ漠然と脳トレをしているだけでは大きな効果は得られにくいものです。今回は脳の仕組みについてと、脳トレが鍛えている脳の部位について説明していきます。

 

脳の役割を知る

脳では大変多くの作業が行われています。脳の働きである「知的機能」という点をお大きく3つ「左脳」「右脳」「前頭葉」に分類分けして考えてみましょう。

右脳

感性と言われている脳です。右脳では空間的、運動的、音楽的知能が働いており、発達している人は芸術家に多いとされています。これは動作性知能(非言語性知能)と言われており、言葉や数字では表せない情報を認知する機能となります。

左脳

右脳に対する左脳では、理性という役割を担っています。論理的、言語的知能が働いており、言葉や文字で表せる情報を認知する機能です。
例えば、読書をして文字から情報を得る際にはこの左脳が大きく働いています。

前頭葉

総合的機能(心的機能)と分類される前頭葉では、人間性という役割を担っています。
これは、人格形成をして環境や社会に適応するために必要で、こちらが欠如してしまうと盗みを働いたり、暴力を振るうようになったりします。
前頭側頭葉型認知症では、この部分の脳細胞が死滅することにより衰えてしまうことで、そういった症状が現れると言われています。

 

脳トレで自分を知る

さて、右脳・左脳・前頭葉という3部分について着目することで、脳が物事を処理する際に働く部分が違っているということが見えてきました。
それは、脳トレをする際に働く脳が異なっているということになります。様々な問題に挑戦すると、自分がどういった問題に苦戦をしているかが見えてきます。
そうすることで、現在の自分がどの認知機能が低下しているのかがわかるようになります。

どの部位が衰えている

認知症の第一人者と言われる長谷川和夫先生が考案した「長谷川式スケール」に置いても、どの問題がどういったことを検査しているかが重要だと言われています。
問題にはそれぞれ考え方が異なるため、働く脳の部分は同じではありません。
例えば、雑誌に掲載されているクロスワードパズルであれば、解読する際に「左脳」の働きが必要とされます。
テレビのクイズ番組のイントロクイズであれば、「右脳」の働きが求められます。
この様に、どの問題が脳のどの部分を必要か知った上で取り組んでみてください。そうすることで、自分の脳のどの部分が衰えているかが明確になります。

脳は支え合う

前項で自分の脳がどの部分を苦手としているか、衰えているのかがわかった方は、どのように脳を鍛えて行くかを考えていきましょう。
弱点を補填するという考え方は悪く有りませんが、脳に置いては支え合うという考え方で鍛えてあげると良いでしょう。
20個の無作為な単語を短時間で覚える際に、そのまま文字として覚えるのはとても大変です。これを得意とする多くの人は図として記憶したり、単語から文章を作り、連想できるような仕組みで覚えます。
これは、左脳だけではなく右脳と協力をして覚えるという方法です。
また、小説より漫画の方が内容を早く理解できるのは、脳が協力しあっているおかげです。文字から内容を想像するという左脳の負荷が多い小説と比べて、イラストと文字を左脳と右脳の2つでバランス良く処理できる漫画の方が効率が良いのです。

 

 

脳トレは、考える・思い出すということの訓練となります。しかし、上記で説明したように、長所と短所をする検査方法としても用いれることがわかりました。

認知症に悩む方は、まず自身を知ることが大切です。そして、自分にあったリハビリ方法を見つけてみてください。

 

脳トレは簡易で楽しく継続しやすいリハビリであり、認知症予防です。
まだ取り入れていない人は、今日からでも是非生活の一つとして実践をしてみてください。