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【認知症カフェってどんな場所?】活動内容や利用方法を分かりやすく説明

2020年12月14日

最近少しずつ耳にするようになってきた「認知症カフェ」。
しかしその活動内容や利用方法が私たちの生活に溶け込んでいるかというと、浸透しきっていないのも事実です。
「認知症カフェってどんな場所?」「認知症気味の家族がいるけど、誰でも利用できるの?」
そんな疑問を解決するために、この記事では認知症カフェについて説明します。
認知症カフェを利用する事で、きっとあなたもあなたの家族も、暮らしやすくなるはずです。

認知症カフェの必要性

認知症カフェ発祥の地はオランダ。
1997年に臨床老年心理学者のベレ・ミーセンとオランダ・アルツハイマー協会がアルツハイマーカフェとして開催しました。
日本で初めて認知症カフェが明記されたのは2012年のオレンジプラン(認知症施策推進5か年計画)。
そしてこのオレンジプランに続き2015年に策定された新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)では、全市町村への認知症カフェの設置を目指すことが示されました。
認知症カフェの目的は”認知症”というキーワードのもとに相互に情報を共有し、お互いを理解し合うこと。
超高齢化社会に突入している今の日本で、全ての人に関係のある場所なのです。
2018年の調査では、47都道府県1,412市町村で7,023ものカフェが運営されており*1、その数は今後も増えていくでしょう。

*1 認知症施策の動向(チームオレンジについて)|厚生労働省

認知症カフェとは?

認知症カフェはどんな場所?

「カフェ」という名前の通り、誰もが気軽に立ち寄れる場所です。
普通のカフェと違うのは、集う人が皆”認知症”というテーマの元に集まるというところ。
認知症の方やその家族にとっては、安心できる居場所。地域の人や専門家にとっては、お互いに情報交換し認知症に対して理解を深められる場所です。
認知症に対する不安や偏見を解消し、参加者同士のつながりを作ることができる「それぞれの居場所」を作る事ができる場所が認知症カフェです。

誰が利用できる?

認知症カフェは認知症の本人や家族はもちろん、認知症ではない高齢者や大人・子ども、若者でも誰でも参加が可能です。
老人クラブやデイサービスなどと最も違う点は、この「誰でも参加可能」な点。
また専門職が参加している場合が多いため、専門家のアドバイスも自然な流れで聞くことが出来ます。

開催と主催

概ね月に1,2回、決まった曜日に2時間程度で開催される事が多いです。
主催は市、社会福祉協議会、ボランティア団体など多岐にわたります。
開催場所も住民センターや地域包括支援センター、公民館など行きやすい場所で多く開催。
また企業と連携し、普段喫茶店や珈琲店としてお客さんが入っているようなお店の一角で開催される事もあります。

利用しやすいユニークな取り組みを紹介

とてもユニークかつ理想的な認知症カフェの形の一つとして、東京都町田市とスターバックスコーヒージャパン株式会社が取り組む「Dカフェ」について紹介します。

町田市では2017年10月から、市内にあるスターバックスコーヒー全店舗で月に1回Dカフェを開催しています(Dは英語のdementia(=認知症)の頭文字をとったもの)。
予約はなし。参加は自由。
特徴的なのは、Dカフェのためにお店の中に仕切りを作ったりしていない事。
近くの席では他のお客さんも、思い思いの時をそれぞれに過ごしています。

参加者は認知症の当事者やそれを介助する家族、介護士やケアマネージャーのような専門職など様々な顔ぶれですが、Dカフェでは認知症をテーマにした至って自然な”おしゃべり”が日常の風景に溶け込んでいる事が最大の魅力と言えます。

あなたの町にもきっとあるハズ「認知症カフェ」

大阪府全体では約100以上の認知症カフェが、それぞれの市で開催されています。
どの市の認知症カフェも大体1ヶ月に1回のペースで開催。
あなたの住んでいる地域でも、認知症カフェが開催されているはずです。

認知症カフェの探し方

認知症カフェは国が推進している取り組みですが、主宰者はそれぞれのカフェで異なります。
そのためまずは「あなたの住んでいる市や区の名前 認知症カフェ」で検索してみましょう。

例えば「大阪市 認知症カフェ」で検索すると、下のように大阪市で開催している認知症カフェが一覧として表示されます。
https://www.city.osaka.lg.jp/fukushi/page/0000409266.html

カフェによって事前申し込みが必要な場合もありますが、ほとんどは予約無しで参加可能。

また参加費に関しても、無料のものと有料のものがあります。
しかし有料の場合でも、飲み物代とお菓子代としてであったり、手芸などワークをする場合の材料費なので数百円の場合がほとんど。

詳細はその時々で変わる事があるため、気になった認知症カフェの主催に事前連絡して確認しておくとスムーズです。

活動内容を紹介

どのカフェも1回の開催時間は2時間程度です。
「長く外出すると逆に疲れてしまう」という方でも参加しやすい時間設定ですね。

大阪府で開催されている認知症カフェの活動内容を、いくつか紹介します。

北区で開催「すまいる倶楽部」

毎月第3土曜日に、1時間半開催。
談話や健康体操(ロコモ予防)などを中心に開催されます。
各種専門職(理学療法士、健康運動指導士、機能訓練指導士、司法書士など)の講義・相談も2ヶ月に1度開催されており、気軽に相談できる場があるのは心強いですよね。

中央区で開催「【楽しく脳の若返り】ハーティネスすこやかカフェ」

毎週金曜日に1時間半開催。
お喋りをする事での交流・情報交換や、iPadを使って脳トレの体験など新しい機器を使った取り組みもしています。
年齢や立場など関係なく誰でも参加可能。
ほっこりしたカフェスペースもあるため、喫茶店に入る感覚で気軽に立ち寄る事ができます。

まとめ

認知症カフェは「認知症」を特別な病ととらえず、誰もが関わりのあるものとして捉える事を最大の目的としています。
“認知症の方と生活を共にしている”人、“家族が少し認知症気味になってきた”という人、“身近に認知症の人はいないけど、認知症について理解を深めたい”という人。
参加は誰でも自由。

日常の中で自然に「認知症」について知る場として、立ち寄りやすい認知症カフェが今後も全国で増えていくと思います。
ぜひ一度、気軽にコーヒーを飲みに行くような気持ちでお近くの認知症カフェを覗いてみて下さい。

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