離れて住む家族が認知症になっていないかどうか、確認するポイントは?
Q:離れて住む、故郷の私の家族も心配になってきました。確認する方法はありますか?
はい、訪問したときにさりげなく確認してみましょう。
認知症の初期段階では取り繕うこともできるので、短時間一緒にいるだけでは感じにくいかもしれません。
本人の話を聞きながら、以下のようなことをチェックしてみましょう。
いきなり隅々までチェックすると嫌な気分にさせてしまうかもしれないので、あくまでも「さりげなく」してくださいね。
チェックポイント
- 玄関や部屋から臭いがする
- 空気が淀んでいる
- 冷蔵庫に賞味期限切れの食材がある
- 要冷蔵の食材が出たままになっている
- 食器がベタベタする
- ゴミの分別ができていない
- 脱いだままの服が無造作に置きっぱなしになっている
- あちこちから小銭が見つかる
- もらった処方薬がそのまま、もしくはあちこちで見つかる
- 郵便物が開封されていない
- カレンダーが1か月以上めくられていない
さりげなく確認するには、台所でおしゃべりしながら、「牛乳出すね」と言って冷蔵庫を開けてみるという感じがいいと思います。
そして、一度、無理のない範囲で片付け、再び訪問したときに様子の変化を見てみましょう。
普段の積み重ねは、日常生活にあらわれます。
生活の仕方を把握することは、今後の支援につなげるのに大切なことです。
参考:日常生活を観察してみよう「家族のためのはじめての認知症ケアガイド」松永慎史著 中央法規出版