糖尿病だと認知症になりやすいというのは本当?
Q:糖尿病だと認知症になりやすいと聞いたことがあるのですが、本当ですか?
本当です。このことは国内外の研究で分かっています。
2011年、九州在住の人を対象とした研究で、認知症の中で最も多いアルツハイマー型認知症になるリスクが、糖尿病の人は正常な血糖値の人と比較して2.1倍だということがわかりました。認知症になった後も高血糖状態が続くと、認知症の進行は早まる可能性があります。
高血糖って認知症が早まるんですね
高血糖だけでなく、低血糖にも注意が必要ですよ!
糖尿病治療薬の副作用の一つに低血糖があります。重篤な低血糖が起きると、認知症になるリスクは約1.7倍になることが報告されています。糖尿病はなってからが大変なので、予防が大切です。
認知症になると自分では血糖の管理が難しくなるので、すでに発症してしまっている人は中年期(40~64歳頃)の血糖管理が認知症予防のキーポイントです。
ただ厳密に血糖値をコントロールすると認知機能の低下を防げるかといえば、そうでもないことがわかっています。というのは血糖値を厳密にコントロールしすぎると、低血糖のリスクが高まってしまうからです。
糖尿病治療中の人は、厳しすぎない、緩やかな血糖管理が推奨されていますので、かかりつけ医に相談しながら、血糖値を管理してください。
糖尿病はまず予防ですね!!