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笑うだけで病気を予防??~「笑い」の健康効果について~

2024年3月17日

こんにちは。
健康ラボステーションの竹本です。

突然ですが、皆さん最近よく笑っていますか?
気付けば1週間に一度も笑っていない、、と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は「笑う」だけで心身が健康になり、病気を予防する効果が期待できると言われています。笑うだけで健康になれるのは魅力的ですよね。

笑うことで、2型糖尿病やメタボリックシンドロームを改善する可能性があることも明らかになっています。京都医療センター臨床研究センターの食前血糖値とHbA1cの変化を1年間追跡した研究によると、「月に1~3回か、ほとんど笑わない」という人は血糖値の改善度が低く、「月に1~5回」、「ほぼ毎日」という人で改善度が高いことがわかっています。

「笑い」は体にも心にも良い影響があるため、よく笑い、いつまでも健康的に過ごしたいですね。

笑いの健康効果はたくさん!

「笑い」は病気を予防するだけでなく、他にも様々な健康効果が期待できます。

① 脳の働きを活性化

笑うことによって記憶力に関する海馬という部分が活性化され、記憶力がアップすると言われています。また、「笑い」によって脳波のアルファ波が増え、リラックスする効果が期待できます。

② 血行促進

思い切り笑うと深呼吸や腹式呼吸と同じような状態になるため、体内の酸素量が増え、血の巡りが良くなります。また、笑っているときは呼吸が活発となって酸素の消費量が増えるとともに、カロリーの消費量も多くなります。

③ 筋力アップ

笑うと腹筋、横隔膜、肋間筋、顔の表情筋などを動かすため、多少ですが筋力を鍛えることにつながります。

④ 幸福感と鎮静作用

笑うと脳から「エンドルフィン」というホルモンが分泌されます。エンドルフィンは幸福感をもたらす他にも、痛みを軽減する鎮静効果をもたらすと言われています。

「作り笑い」は効果ある??

笑うと健康に良い影響がたくさんあるとは言っても、なかなか笑うタイミングが無い時もありますよね。実は、「作り笑い」であっても、ナチュラルキラー細胞(ウイルスなどの病原菌を見つけると攻撃を行う免疫細胞)が活発になり、本当に笑った時と同じように免疫力がアップする効果が期待できるのです。「ワハハ」と声を出して笑うとさらに効果が増すとも言われています。笑えない時は「作り笑い」でもいいので、口角を上げて笑ってみましょう。

笑うにはどうしたらいい?

よく笑うための方法を3つご紹介いたします。

① 自分の笑いのツボを知る

お笑い番組や漫画、アニメなど何でもかまわないので、過去に自分が笑えたものがあれば繰り返し見てみましょう。自分の笑いのツボを知ることで、笑いたい時の方法を把握しやすくなります。

② よく笑う人の近くにいる

お笑い番組を見ている時に、観客が笑っているとつられて笑ってしまうことありませんか?これは私たちの脳のミラーニューロンという領域(共感する脳、真似をする脳)が働いていると言われています。笑いは伝染するので、友人が面白い人だと良く笑う習慣が身に付くかもしれませんね。

③ 鼻歌を歌う

鼻歌を歌うと緊張がほぐれ、楽しい気分になることができます。楽しい気分になると笑いやすくなりますよね。自分の好きな歌の鼻歌を歌って気分を明るくしてみましょう。

笑うと様々な健康効果があることをお分かりいただけましたでしょうか?
笑うことはお金もかからないため、最も経済的な健康法だと言えます。皆さんもよく笑って、健康を維持しましょう。

作成:認定NPO法人 健康ラボステーション 管理栄養士 竹本 舞花

武庫川女子大学卒業後、2020年4月に認定NPO法人健康ラボステーションへ入社。管理栄養士の資格を所持。
減塩を意識したレシピの考案や、Instagram、メルマガなどのSNSで健康コラムの情報発信を行っている。

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