よく噛んで脳も体も元気に!
こんにちは。
健康ラボステーションの竹本です。
突然ですが、皆さんは普段食事をするとき、早食いになっていないでしょうか?お腹が空いていると手が止まらず、ついつい早食いになってしまうこと、ありますよね。
食べるスピードについて特に気にしていない方もいらっしゃると思いますが、早食いは肥満やその他の病気につながる可能性があると言われています。
早食いするだけで肥満や病気につながる?
早食いをすると肥満になりやすいのは満腹中枢が関係しています。食べ物を食べると血糖値が上昇しますが、満腹中枢はこの血糖値の上昇を感知して、体に「これ以上食べる必要はないですよ」と伝えてくれます。早食いをしてしまうと体が満腹感を感じる前に食べる量が多くなってしまい、肥満につながりやすくなります。満腹中枢が血糖値の上昇を感知するまで約15分かかると言われているので、食事は最低でも15分以上かけて食べることが大切です。
また、早食いは糖尿病のリスクも高めると言われています。
食事をすると血糖値が上昇し、この血糖値を抑えようと膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。早食いをすると血糖値が急上昇するため、膵臓は短時間で多くのインスリンを分泌する必要があり、膵臓への負担が大きくなります。その結果、インスリンの分泌量が少なくなったり、分泌されても十分に機能できなくなったりすることで、血糖値のコントロールが難しくなり、糖尿病になるリスクが高くなると言われています。
よく噛むことは脳の活性化につながる
食べ物を口に入れて噛むと、口周りの多くの筋肉が連動します。口周りには神経が張り巡らされており、噛んだときの感覚情報や筋肉の情報を脳に送る働きがあります。噛むことで視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚という五感の情報が脳に送られるため、よく噛むことで多くの情報が送られ、脳を活性化させると言われています。
脳が活性化することで、「認知力の向上」や「記憶力の強化」などの効果が期待できます。
早食いしないための対策
- まずは噛む回数を5回増やす
ゆっくり食べるためにひと口で噛む回数は30回を目標にすると良いと言われています。
しかし、早食いの方がいきなり30回を目標にするのはかなり大変だと思います。そのため、まずは今より5回ほど多く噛むことを目標にしてみましょう。
- 食材を大きく、厚めに切る
食材を大きく、厚めに切ると飲み込める大きさになるまで噛むようになるため、噛む回数が増えます。乱切りや輪切りなどで大きめに切るように工夫しましょう。
- 家族や友人と話しながら食べる
1人で食べると黙々と食べてしまうので、家族や友人と話しながら食べると、食べるスピードがゆっくりになります。会話をしながら食べるようにしましょう。
「普段あんまり噛んでいないな、、」「他の人と同じタイミングで食べ始めても自分はすぐ食べ終わるな、、」という方は、今回の記事をきっかけに少しでも食べるスピードをゆっくりするように意識していただければ大変嬉しく思います。よく噛んで肥満を予防し、ついでに脳の活性化も目指しましょう!
作成:認定NPO法人 健康ラボステーション 管理栄養士 竹本 舞花
武庫川女子大学卒業後、2020年4月に認定NPO法人健康ラボステーションへ入社。管理栄養士の資格を所持。 |