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【症状への具体的な対応策を深掘り】Q. 年末の慌ただしさのせいか、同じことを何度も聞いたり、落ち着きがない様子が見られます。忙しくてついイライラしてしまうのですが、どう対応すればいいですか?

 Q:年末の慌ただしさのせいか、同じことを何度も聞いたり、落ち着きがない様子が見られます。忙しくてついイライラしてしまうのですが、どう対応すればいいですか?

 

 12月は「師走」と言う通り、世の中全体が慌ただしくなります。

認知症の方は周囲の空気を敏感に感じ取るため、家族が忙しくしていたり、焦っていたりすると、その「不安」が伝染し、「物盗られ妄想」の再発や「常同行動(同じ質問の繰り返し)」が悪化しやすい時期でもあります。
同じことを何度も聞くのは、記憶障害だけでなく、「自分はここにいていいのか」「見捨てられないか」という不安の表れであることが多いのです。

 

 そうなんですね

 

 忙しい時に何度も質問されると、つい「さっき言ったでしょ!」と声を荒らげたくなるものですが、これは逆効果で、余計に混乱を招いてしまいます。

本人が落ち着かない時は、どんなに忙しくても、あえて作業の手を止めてください。そして、本人の目を見てゆっくりと話を聞き、頷いてあげましょう。これだけで安心感が伝わります。

 

 なるほど

 

 それでも落ち着かない場合は、「少し休憩しましょう」と温かいお茶とお菓子を出して、5分だけでも一緒に座る時間を作ってみてください。

介護者がゆったりとした姿勢を見せることで、本人の気持ちが落ち着くことがあります。「急がば回れ」の心持ちで、リラックスする時間を作ってみましょう。

参考:「家族のための認知症ケア」繁田雅弘著 NHK出版

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