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【コミュニケーションと本人の意思尊重】Q. 本人の意思を尊重したいけれど、安全とのバランスで悩みます。どう考えればいいですか?

 Q:本人の意思を尊重したいけれど、安全とのバランスで悩みます。どう考えればいいですか?

 

 ご本人の意思と安全のバランスに絶対的な正解はなく、ご本人とご家族にとっての妥協点を探っていく姿勢が大切です。

 

 そうなんですね

 

 頭ごなしに「危ないからダメ!」と否定するのではなく、まずは「どうしてそうしたいの?」と、ご本人の気持ちを傾聴し、共感する姿勢で向き合ってみましょう。

その上で、漠然と「危ない」と捉えるのではなく、「一人での外出」であれば「道に迷う」「転倒する」など、「何が」「どのように」危ないのかを具体的に分析します。

 

 なるほど

 

 リスクが明確になれば、それを減らしながら希望を叶える代替案を考えやすくなります。

例えば「一人で散歩に行きたい」という希望には、「家族が付き添う」「GPS機能付きの靴やキーホルダーを持ってもらう」「デイサービスのプログラムを利用する」「庭やベランダなど、安全な範囲で外の空気に触れる時間を作る」など、さまざまな方法が考えられます。
また、安全な環境を整えてできることを維持する視点も重要です。
この問題はご家族だけで抱え込まず、ケアマネジャーなどの専門家にも相談しながら、チームで支えていきましょう。

参考:厚生労働省|日常生活自立支援事業

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