【高齢な方の心と体】Q. 感染症が心配です。心掛けることを教えてください。

Q: 感染症が心配です。心掛けることを教えてください。
インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、肺炎、ノロウイルス感染症などは誰が発症してもおかしくないほど身近な感染症です。
これらの感染症を予防するのに、手洗いは不可欠です。
うん、うん!
認知症があると、手を洗ったかどうかの記憶があいまいになることもあるし、手洗いの順番を思い出せなくなる場合もあります。
帰宅時や食事前など手洗いが必要なときには、家族の声掛けが効果的です。
帰宅したときや食事の前などは座ってしまう前に「まず、手を洗おう」と声を掛けましょう。
座ってからだと嫌がられるかもしれないので、タイミングが大切です。
なるほど
予防できる感染症の場合には、ワクチン接種も大切です。
受けておきたいワクチンは、インフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチンの2種類です。
体調のよい時にできるだけ、受けるようにしましょう。
家族が感染症を心配するのは当然ですが、敏感になり過ぎるのも考えものです。
本人が不安定になってしまったり、外出を恐れて室内に閉じこもるようになると、体力が低下したり、認知機能が低下したりする心配もあります。
気にし過ぎないことも大切です。
参考:「家族のための認知症ケア」繁田雅弘著 NHK出版