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【日々の生活における工夫】Q. 食事量が減ってきたのですが、食べてもらう工夫はありますか?

 Q:最近、食事量が減ってきたような気がするのですが、何かいい方法はありますか?

 

 まず、ご家族をよく観察してみましょう。

そして、食事をうまく摂れるように工夫とサポートすれば、食事量は増やせますよ。

 

 観察、ですか?

 

 認知症があると、さまざまな理由で食事するのが困難になってきます。

食事が進まない理由として考えられるのは、どれから食べればいいのか分からない、食器の使い方・食べ方が分からない、食べ物だと言うことが認識できていない、ふりかけや食器の模様が虫に見える、食事以外のことが気になる、噛めるけれどものみこめないなどです。

 

 なるほど~

 

 基本的には、食事の環境を見直すようにします。

どれから食べればいいのか分からない場合には、1品ずつ料理を出すことで良い方向に向かうケースが多いです。
また、家族と向かい合って座ると家族のマネをすればいいので、食べ方で困ることは改善されますよ。
食器の色のコントラストをはっきりさせ、大きさにも注意し、本人が見やすいもの、手に取りやすいものを使うようにしましょう。

 

 食事中にはテレビなどはつけないで、テーブルには不要なものは置かないようにします。

情報量が多いと、注意がいろいろなところに向かい、食事に集中できなくなってしまいます。

参考:「家族のための認知症ケア」繁田雅弘著 NHK出版

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