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【日々の生活における工夫】Q. 寒暖差による「ヒートショック」が心配です。冬場の入浴や室温管理で気を付けるポイントは?

 Q:寒暖差による「ヒートショック」が心配です。冬場の入浴や室温管理で気を付けるポイントは?

 

 12月に入り寒さが厳しくなると、急激な温度変化で血圧が乱高下する「ヒートショック」のリスクが高まります。

ヒートショックは、温度差5℃以上で起こりやすいと言われています。特に浴室やトイレでの事故は命に関わるため、徹底した対策が必要です。

 

 そうなんですね

 

 最大の予防策は、家の中の「温度差をなくす」ことです。

脱衣所やトイレには小型ヒーターを置き、使用前に暖めておきましょう。
浴室は、お湯はりの際に高い位置からシャワーでお湯を注ぐと、蒸気で浴室全体が暖まり効果的です。
入浴直前に床や壁に熱い湯を掛けると温まりやすくなります。湯船に入るときには、手足先から掛け湯をしましょう。

 

 なるほど

 

 入浴時は、お湯の温度を41℃以下のぬるめに設定し、長湯は避けてください。

また、食事直後や飲酒後の入浴は血圧変動が大きくなるため危険です。
可能であれば、気温の高い日中や、日が落ちる前の夕方に入浴を済ませるのも良い方法です。
入浴前の血圧チェックも習慣にしましょう。最高血圧160mmHg以上、最低血圧100mmHg以上なら、入浴は中止をおすすめします。
温度や血圧を肌感覚でとらえるのは危険です。必ず、機器でチェックをしましょう。

そして大切なのが「見守り」です。
入浴中は、ご家族が「お湯加減どう?」などと5分おきに声をかけましょう。
異変に早く気づけるだけでなく、声かけ自体が本人の安心感につながり、事故防止に役立ちます。

参考:「151人の名医・介護プロが教える認知症大全」繁田雅弘ら監修 小学館

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