【日々の生活における工夫】Q. 一人で着替えができなくなってきました。本人の自尊心を傷つけずに手伝うコツはありますか?
2025年11月26日
Q:一人で着替えができなくなってきました。本人の自尊心を傷つけずに手伝うコツはありますか?
認知症が進むと、着替えのように慣れた簡単な動作もできなくなってくることがあります。
また、季節や天候にまで気を回すのが難しくなることもあります。
そのため、服を選ぶ段階から必要に応じてサポートしましょう。
そうなんですね
例えば、ご本人の好きな服を2~3着に絞り、「今日はどちらにしますか?」と選んでもらうと、ご本人も決めやすくなります。
一度に多くの服を見せたり、多くの動作を求めたりすると混乱してしまうためです。
なるほど
着る動作が難しい場合は、ご本人が困っているところを手助けするようにします。
ポイントは、「今日は暖かいですね」などと季節や天候を伝えること、服は1着ずつ渡すこと、「まず右腕を通しましょう」のように動作を1つずつ伝えることです。
季節や天候が分かると、ご本人は服を選びやすくなります。その他には、その日の予定があればそれも伝えるようにしましょう。一度にいくつもの情報を与えられると、混乱して困ってしまいます。
もし着替えたくない様子なら、無理強いはしないでください。尊厳を傷つけることになります。ご家族が一緒に着替えるのも良い方法です。
参考:「151人の名医・介護プロが教える認知症大全」繁田雅弘ら監修 小学館
参考:「家族のための認知症ケア」繁田雅弘著 NHK出版



