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家族がアルツハイマー型認知症の初期と診断されました。やはりショックです。本人には伝えた方がいいでしょうか?

 Q:先日、家族と病院へ行き、検査を受けた結果、初期のアルツハイマー型認知症だという診断を受けました。
覚悟していても、いざ診断されるとショックなものですね。正直、受け入れたくない気持ちです前頭側頭葉変性症って?

 教えていただき、ありがとうございます。

家族の認知症を受け入れるには、認知症について学び、知ることが一番大切です。ここまでの説明で、大分、詳しくなったのではないでしょうか。

いわゆる、医学的な知識のほかに、本を読んだり、インターネットで調べたりして、幅広い知識を持つといいでしょう。最近は、認知症をテーマにした小説も増えているので、読んでみるのもいいかもしれません。本人と家族の苦しみや悩み、どう受け入れたか、そして進行する中で感じた「生きることへの感動」を味わえると思いますよ。

 

 Q:本人に伝えたほうがいいのでしょうか?

 病気を告知する目的は、病気を理解してもらい、どう治療するか選択してもらうか考えてもらうことにあります。

告知するかどうかは、状況次第です。

告知には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット デメリット
  • 病気を自覚できる(できないこともある)
  • 納得して治療を受けられる
  • 将来、どう行動するか考えられる
  • 進行性で治療法も少なく、精神的に不安定になりがち
  • 「認知症のはずがない」と治療を拒否することがある

 一般的に、軽度や初期の場合には、告知した方がいいと私は考えます。

逆に、精神的に不安定な人や進行している場合には、しない方がいいでしょう。
みかんさんのご家族の場合には、治療や生活、将来について、一緒に考えられるので、告知した方がいいと思います。

参考:「家族のためのはじめての認知症ケアガイド」松永慎史著 中央法規出版

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