認知症や軽度認知障害(MCI)に気づくには?
Q:もの忘れがひどくなることのほかに、認知症の兆候を知る方法はありますか?
会話や歩き方で認知症が分かる場合もありますよ。ご家族の会話に以下のようなことはないかどうかチェックしてみてください。
- 同じ話を繰り返す
- 「あれ・これ・それ」などの指示語が多い
- 時間や場所の感覚があいまいになってきた
- 話の内容があちこちへ飛ぶ
こういったことを早く発見するために、ふだんから会話をすることは大切です
うちも会話しなきゃ!
また、認知症の兆候が、歩き方でわかることもあります。ご家族は以下のような歩き方をしていませんか。
- 歩幅がばらばらで小さい
- 不安定でふらつく
- 遅い
歩き方へのあらわれ方には個人差があり、ほかの病気が影響している可能性もあります。
この兆候に着目したアプリも開発されています。そのアプリはスマホを腰につけて1分間くらいだけで、体の揺れ方や回転の仕方を計算し、認知機能検査の点数の予測値を表示するというものです。認知機能検査には抵抗のある人が多いので、歩くだけで同様の検査結果が得られると、軽度認知障害(MCI)の早期発見につながります。
参考文献:きょうの健康|2023.1「理解が変わる!?認知症の世界|AIで早期発見」
えー、すごい!
軽度認知障害(MCI)の人が認知症になるまでには5~10年かかると言われています。この段階で気づいて適切に対処すれば、健康な状態に回復する可能性があるので、認知症は早期発見がとても重要です。