【介護者の心と体】Q. 介護での移乗(ベッドから車椅子など)で腰を痛めそうです。介護者の体の負担を減らすコツはありますか?
Q:介護での移乗(ベッドから車椅子など)で腰を痛めそうです。介護者の体の負担を減らすコツはありますか?
ベッドから車椅子への移乗などで、介護者の腰への負担を減らすには、「ボディメカニクス(身体力学)」を使った介助方法を習得すると良いでしょう。
そうなんですね
具体的には、介護者は足を開いて支持基底面積を広く確保し、足腰を安定させます。
ベッドの高さを調整して前かがみにならないようにし、ご本人に体を密着させ、重心を低く保ちます。また、ご本人の腕を胸の前で組んでもらい、介護者が腰を支えるといった工夫も有効です。スライディングボードやリフトといった福祉用具の活用を検討するほか、経験のある先輩介護者に相談してみるのも良い方法です。
なるほど
ボディメカニクスは、一度習得すれば介護者自身の腰痛予防に直結します。
また、福祉用具の活用も積極的に検討しましょう。スライディングボードやリフトなどは、介護保険のレンタル対象になる場合もあります。一人で抱え込まず、ケアマネジャーや訪問リハビリの療法士、訪問看護師など、専門家の力を借りて、安全な移乗方法を確立することが大切です。
ご家族が無理なく介護を続けるためにも、専門的な知識や技術、道具を積極的に取り入れましょう。



