【日々の生活における工夫】Q. 歯磨きを嫌がるようになりました。口腔ケアを続けるための工夫はありますか?
Q:歯磨きを嫌がるようになりました。口腔ケアを続けるための工夫はありますか?
口腔ケアは、誤嚥性肺炎の予防や、食事をおいしく食べ続けるために非常に大切な行為です。
口腔ケアの中でも、歯周病菌や口内細菌のかたまりである歯垢を落とすために、毎日の歯磨きはとても大切です。
もし歯磨きを嫌がる場合は、歯茎の痛みや歯ブラシへの恐怖心など、何か理由が隠れているかもしれません。
まずはその理由を考えてみましょう。「歯を磨く」という行為が何なのか分からなくなったという可能性も考えられます。
そうなんですね
工夫として、洗面所ではなくいつも座っているリビングでする、歯ブラシが嫌な場合には、指に巻くガーゼ・口腔ケア用のスポンジブラシなど、刺激の少ないものから試すといった環境や道具の見直しが有効です。
一度に完璧を目指さず、まずは前歯だけ・上の歯だけなど短時間で済ませ、上手にできたらたくさんほめてあげることも大切です。
なるほど
どうしても難しい場合は、かかりつけ医で血圧や血糖値を診てもらうように、歯科での治療や歯科衛生士による歯のクリーニングを定期的にするのがおすすめです。
訪問歯科診療など介護保険で専門家の指導を受けられることもあるため、一人で抱え込まずケアマネジャーに相談してみましょう。
参考:「151人の名医・介護プロが教える認知症大全」繁田雅弘ら監修 小学館



