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【症状への具体的な対応策を深掘り】Q. 徘徊が始まったようなのですが、家族はどう対応すればいいですか?

 Q:徘徊が始まったようなのですが、家族はどう対応すればいいですか?

 認知症の人が歩き回ることを「徘徊」と呼ぶことがありますが、徘徊とは、「当てもなく歩き回ること」「うろうろ歩き回ること」です。

認知症の人が歩き回るのには目的があるため、「徘徊」は適切な言い方ではないかもしれません。
認知症の人が歩き回るのは、今いる場所を自分の家ではないと感じ本当の自分の家だと思う場所に帰るためだったり、失くしたものを捜すためだったり、誰かに会おうとしていたりなど、多くは目的を持って、切迫した気持ちで歩き回ります。

 なるほど~

 外に出たいと言うときには、無理に止める必要はありません。

外へ出たい気持ちに共感し、一緒に歩くと、歩いているうちに気持ちは落ち着いてきます。本人の気持ちを聞いて、気持ちの落ち着く居心地のよい場所になるように、自宅の環境を整えるのが大切です。

 また一人で出かけても困らないように、地域の人に伝えるなど安全対策をとるようにしましょう。

一人で出かけると、事故や行方不明につながることがあるので注意が必要です。警察庁の発表によると、令和5年の認知症または認知症疑いによる行方不明者は19,039人でした。

参考:「家族のための認知症ケア」繁田雅弘著 NHK出版
参考:「令和5年における行方不明者の状況」警察庁生活安全局人身安全・少年課

 

 

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