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【制度・法律・将来への備え】Q. 認知症基本法が施行されましたが、私たちの生活にどう関係しますか?

 Q:認知症基本法ってなんでしょうか?

 2024年1月に施行された「認知症基本法」は、認知症の人もそうでない人も、お互いの個性と人格を尊重し、支え合いながら希望を持って暮らせる「共生社会」の実現を目指すものです。私たちの生活には、主に次のような変化が期待できます。

  •  認知症への理解が深まる社会へ
    「認知症になると何も分からなくなる」といった誤解や偏見をなくし、「認知症になっても希望を持って暮らし続けられる」という「新しい認知症観」に基づいた社会づくりが進められる。
  • 本人や家族への支援が強化される
    認知症の本人だけでなく、その家族への支援も法律に明記。相談体制が整備され、本人の意思を尊重した適切な医療や福祉サービスが切れ目なく提供されることを目指す。
  • 認知症の人の社会参加の機会が広がる
    本人の「やりたい」という気持ちを起点に、仕事や趣味、地域活動などへ参加する機会の確保が推進される。実際に、認知症の方のアイデアで農園やカフェを運営したり、企業の製品開発に協力したりする取り組みが始まっている。
  • 認知症の人も暮らしやすい環境(バリアフリー化)が進む
    認知症の人の視点に立ち、日常生活での障壁を取り除き、誰もが安全・安心に暮らせる環境づくりが進む。

 

 なるほど~

 この法律は、私たち一人ひとりに対し、認知症を「自分ごと」として捉え、正しい知識を持ち、共生社会の実現に寄与するよう努めることを求めています。

認知症の人やその家族を社会全体で温かく見守り、支えていくことが、これからの私たちには大切です。

参照:厚生労働省|認知症基本法パンフレット

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