【コミュニケーションと本人の意思尊重】Q. 家族の顔が分からなくなることがあるようです。本人を傷つけずに、どう接すればいいですか?
Q:家族の顔が分からなくなることがあるようです。本人を傷つけずに、どう接すればいいですか?
ご家族の顔が分からなくなっても、「私のことが分からないの?」と問い詰めたり、悲しい顔を見せたりするのは避けましょう。
本人はそんな言葉や表情に自信や意欲を失くしたり、プライドが傷ついたりします。「娘の〇〇だよ」のように、会話の中にさりげなく情報を盛り込んで、誰なのかの感覚が自然に持てるように工夫しましょう。
大切なのは、相手が誰か分からなくても「この人は自分に優しくしてくれる安全な人だ」と感じてもらうことです。
そうなんですね
部屋に入る際に「こんにちは、〇〇です」と毎回自己紹介するようにしたり、名札をつけたりするのも一つの方法です。
「どちら様ですか?」と聞かれても慌てず、「いつもお世話になっています、〇〇です」のように、自然に名乗りましょう。
なるほど
自分との関係を無理に思い出させようとせず、今この瞬間のコミュニケーションを大切にし、本人が自信を持って、安心して過ごせるようサポートすることが重要です。
参考:「151人の名医・介護プロが教える認知症大全」繁田雅弘ら監修 小学館



