介護施設入居者と家族の絆:京都市伏見区でファッションショー
日頃、車椅子のレンタルなどでお付き合いのある京都の福祉用具会社ゴトウライフクリエイションの後藤さんより「フジの会さんでファッションショーをしませんか?」とお話をいただきました。
直感的に楽しそう!新型コロナウイルスの影響で、日々不安を抱えている利用者、ご家族、職員にとって楽しんでもらえるひとときになるかもしれない、と思ったと同時に「今年開催できるか・・・」という不安を持ちました。
法人内で何度も協議を重ね、感染症対策を万全におこない、開催することとしました。本当であれば、出演されるご利用者のご家族や施設で一緒に過ごしておられる他のご利用者にもたくさん観覧していただきたい気持ちはありましたが、出演者につきご家族1名と制限し開催しました。
フジの会のファッションショーのゴールは「入居者とご家族の最高の笑顔を見ること!」
やると決まったらそこからは夏頃の開催に向けて、各セクションとの打ち合わせ、業者さんとの打ち合わせと準備がはじまりました。
そして感染症対策の設定、会場はどこにするか、モデルは誰にするか、ご家族への周知はどうするか、関わってもらうスタッフは誰にするか、音響、衣装、など沢山やることがありましたが、すべては入居者様とご家族の最高の笑顔のため、関係スタッフ一同、一丸となって楽しみながら準備を進めていきました。
打ち合わせは極力オンラインツールを活用し、やむをえず会場見学や動画撮影などで訪問いただくときも手洗い・うがい、マスク、ゴーグルの装着、定期的な換気、ソーシャルディスタンスを保つ、など慎重かつスピーディーに進めていきました。
スタッフの声
・準備が進むにつれて「本当に開催するんだ。開催できるんだ」と実感がわいてきてワクワクが止まらなくなってきました。
・出演する利用者も「楽しみ」と言っておられ、スタッフもより楽しみになりました。
・当日、観覧できる方は極限られた方だけになるけど、動画の撮影があったので、来れなかったご家族に観ていただいたり、他の利用者やスタッフと一緒に後日観れるのもすごく楽しみです。
ショー本番
開催ぎりぎりまで、出演されるご利用者の体調は大丈夫か、いつもなら横になって休まれている時間でもあるので、寝てしまわれるのではないかと不安がありました。しかし、そんな心配はよそに、出番がくると顔を挙げ手を振ったり、笑顔を見せてくださっていました。
普段と違うお姿が見れたり、ご家族とのエピソードが聞けてとても感動しました。
終わってみて
ショーに関わった全ての人が笑顔であり、とても達成感がありました。
ご利用者やご家族、スタッフの日常は当たり前のように過ぎていく中で、コロナ禍を理由に色々なことを諦めてきていましたが、皆様の大切な1日をどのように過ごしていただくかを改めて考えさせられる機会になりました。
下記、ファッションショーの様子になりますので、よろしければご覧ください。
YouTubeダイジェスト版
社会福祉法人フジの会
執筆者:社会福祉法人フジの会 吹田