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淀川区オレンジチーム~チーム員・地域支援推進員 西川さんの紹介~

2020年8月25日

「認知症初期集中支援チーム」とは、ご本人や家族からの相談や関係機関からの情報などをもとに認知症が疑われる人や認知症の人及びその家族を訪問し、受診支援などの相談初期に必要な支援を包括的、集中的に行い、自立生活のサポートを行う複数の専門職で構成されたチーム。大阪市では、市内全区に1カ所ずつチームを配置し、「オレンジチーム」という名称で活動されています。
おれんじねっとでは、大阪市各区「オレンジチーム」の活動などをシリーズでご紹介していきます。
今回は淀川区のオレンジチームの西川なおみさんにお話をお聞きしてきました。

淀川区オレンジチームについて

2016年4月、社会福祉法人キリスト教ミード社会舘が大阪市福祉局より委託を受け、淀川区東部地域包括支援センターでスタートし、チーム医師とチーム員3名で活動しています。
地域の方々が集まる場に出向いたり、病院・企業・商店・集合住宅などにポスター掲示をお願いしたり、とPR活動を行っています。
おかげさまで、認知症の総合相談窓口として、気軽にお電話いただけるようになってきました。

西川さんのプロフィールと活動内容

私自身、ニューヨークで出産することになった時、保険・医療・社会保障などのことがわからず、病院や福祉事務所などを訪ね歩きました。そこで初めてソーシャルワーカーという職業の方々と出会い、「困った人を助けることができる相談業務」に興味を持ちました。また出産を通じてナースの仕事もしてみたい、と思うようになりました。
出産後、家庭の事情で帰国したため、大阪市立大学へ編入して、保健師、看護師の資格を取得しました。そして、地域包括支援センターで保健師として「憧れの相談業務」に携わり、その奥深さや難しさを実感しました。
医療職として連携先のことをもっと理解したいと思ったため、病棟・訪問看護・企業・検診センター・施設・クリニック・デイサービス・訪問入浴、等で働かせていただきました。
正社員として働きながらトリプルワークをしていた時期もあり、体力的にはきつかったですが、様々な現場の地域でのありかたを経験できて、今はそれを相談業務に活かすことができていると自負しています(笑)。

この4月に東部地域包括支援センターからの異動により、オレンジチーム管理者に就任しました。2人の大先輩チーム員からご指導をいただきながら、まさに認知症の方ご本人への支援に淀川区全域を奔走している毎日です。認知症の方が認知症の様々な症状を抱きながらも、その方らしく地域で暮らしていけるにはどうしたら良いかを、ご本人やご家族など支援者の方と常に一緒に考えながら、支援に向かう日々です。
私がいま難しさをより強く感じるのは、若年性認知症の支援です。支援を繋ぐ先である社会資源が不足しており、ニーズに応えられないもどかしさがあります。家族の支援も同時に必要であり、スピーディさも求められることから、チーム員が力を集結させることがより必要です。
どんな相談も一人ではできません。まずはチーム内でうまくコミュニケーションを図ることが良い支援の第一歩であり、ひいては連携先とのより良い関係性づくりが支援の質を上げると考えています。人と人との結びつきを大切にした支援を、淀川区オレンジチームはいつも心がけています。

淀川区の将来について思うことは?

淀川区は多面体で様々な顔を持つ地域です。ビジネス街、工業地帯、夜の街、マンション群、商店街、住宅街、など表情豊かな区だなと思います。点であるそれぞれの場所を結び付けて線となるように、オレンジチームは広報周知活動を行い、認知症理解の普及に努めています。線と線とが交わることで細やかな網の目となって、地域全体が認知症の支援ネットとなるよう、ネットワークづくりを行っています。そうして、認知症の方々にとって優しいまちづくりが進んでくれることを願っています。

区民のみなさまにお伝えしたいこと

認知症に関することはどんなことでも、お気軽にご相談ください。そして一緒に考えさせてください。


取材先:大阪市淀川区東部地域包括支援センター 認知症初期集中支援チーム
電話番号:06-6391-3770
チーム員・地域支援推進員 保健師・看護師 西川なおみさん
執 筆:花田 康

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〇大阪市の認知症初期集中支援チーム